EnB 10号 目次
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侮れない太陽光の競争力

■REPORT
不透明さ増す海外と好調な国内
プラント業界の2014年度決算状況

■GLOBAL Buslness
・EDF、Arevaの原子力事業買収で20億ユーロを提案
…韓国輸銀、CABEI・IDBと融資保証契約
…Petrobras、中国開銀から50億ドルの融資
…Gazprom、天然ガス埋蔵量36兆m3に
…BP/Sinopec、舶用燃料バンカリングでJV
…イタリアSACE、イランEGFIと技術提携

■TOPICS
2014年度プラント受注、約3倍に

価値を示した福島原発ロードマップ改訂案

■Projects News
…Fluor、ブラジルでガス開発PJ受注
…CB&I、Rio Grande LNGのFEEDを受注
…Technip、BPから原油生産パイプライン受注
…Braskem、メキシコの石化PJ完成へ
…Dangote、Haneywellのプロセスを採用
…Petroperu、Talara製油所を近代化
…Ruwais製油所拡張計画
…イラン、ダウンストリームで28億ドル投資へ
…Jacobs、Sadara石化プラントを受注
…中国CPECC、原油ギャザリング設備受注
…ADNOC、1,000億ドルの投資計画
…Jacobs、アイルランドで生物製剤施設を受注
…PTTGCと丸紅、オハイオで石化コンプレックス
…PTTGC、複数の石化PJを推進
…ART、ルイジアナに残油水素化処理触媒工場
…Petronas、Rapid計画完成を延期
…UGI、ペンシルバニアで新規LNG計画
…テキサスで大規模アンモニアプラント
…Bechtel、Corpus Christi LNGで着工通知受領
…Alstom、英バイオマス発電向けSTを受注
…Acciona、米・加・メキシコで風力発電設置へ
…Siemens、トルコのGTCC向けガスタービンを受注
…SMS Siemag、インドネシアで冷延設備受注

■NEWS Flash
・千代田化工JV、モザンビークLNGのEPC受注へ
・商事〜東電、カタールのIWPPを落札
・MHPS、韓国・新平澤GTCC向けGT/STを受注
・MET「I Enevolution」イニシアティブを立ち上げ
・IHI、SPBタンク製造ラインを本格稼働
・JEMIMA新会長に小野木アズビル会長
…NSENGI、タイのコジェネ・オンサイト事業受注
…商事〜日立、ミャンマーの鉄道信号システム受注
…NSENGI、山葵沢地熱向け蒸気関連設備を受注
…川重、山陽電鉄向け新型車両
…Hitz、水素製造システムを初納入
…IHI、バイオ燃料用藻類の大規模培養に成功
…NACとArevaが使用済核燃料貯蔵施設で技術協力
…アズビル、上海石化投資との合弁契約を延長
…三菱重工冷熱と東洋製作所が統合
…日立製作所中西会長が大英帝国勲章

■Procurement
・東京ガス等、高効率ガスエンジンコジェネシステム
・日立産機、キュービクル一体型パワコンシステム
・横河電機、厚さ均一制御のオンライン厚さ計

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 10号 表紙

 

EYE
●侮れない太陽光の競争力

 どういう訳か日本では「ドイツのFIT制度は失敗した」と評価されている。だが実際には全く逆だ。もともとFITは再生可能エネルギーのコストの低減を目的としたものであるため、再エネの価格が十分低下した時点で、FIT制度を廃止するのが本来の姿であった。実際にドイツでは、再生可能エネルギーのコストは「グリッドパリティに達した」とされているので、FIT制度が廃止になって当然。というよりむしろ当初の目標を達成したわけだから、成功したと言える。
 この欄でも以前に若干紹介しているが、世界では再生可能エネルギーのコストが急速に低下しており、商業的に競争力を発揮してきている。
 そもそも、再生可能エネルギーは燃料費が基本的にゼロである。そのため自由化電力市場においては、メリットオーダーが効いてくるため、再生可能エネルギーの競争力が高くなる傾向にある。実際にドイツやアメリカなど電力自由化が進んでいる国では、メリットオーダー効果で再エネが石炭火力や原子力発電を圧迫する例も出ている。つまり、毎日の電力が市場でコストの安い順に売れていくため、コストの高い石油、ガスなどの火力発電設備の稼働率が大きく低下した。昨年、E.ONが原子力および火力発電事業を本社から切り離したのも、大規模集中型電源による事業の採算性が悪化したためだ。
(以下略)

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EDITORAL
●編集後記

○…5月22日の決算説明会で神鋼環境ソリューションは、2013〜15年度の中期経営計画説明で「英国市場へのガス化溶融技術の適用」の概要を明らかにした。それによると、2015年3月、現地企業との共同提案で施設規模 600t/d(300t/d×2系列)のごみ焼却発電プラントプロジェクト(ガス化溶融炉)が英国版固定価格買い取り制度の対象として採択されたという。この結果、日本のごみ焼却発電を手がける主要プラントメーカーのほとんどが、アジア、ヨーロッパなどで事業展開を開始することになる。これまで埋め立て処分主流となっていたこれら地域のごみ処理方式が焼却方式に移行することに伴って日本のプラントメーカーの活躍の場が広がることが予想されている。
 一方、国内でのごみ焼却発電の導入状況はどうなっているのか。2008年3月に閣議決定された廃棄物処理施設整備計画による「2012年度のごみ焼却施設の総発電量目標」は、目標値には遠く及ばない。小さな焼却施設があまりに多いことが普及を妨げている原因であろう。だが、広域化、大規模化の進展はそう簡単に進まないことは分っていたはず。一般廃棄物焼却を進める自治体にとって第一義はごみ処理の促進である。にもかかわらず、エネルギー回収も重要な視点だ。なぜ、国内でごみ焼却発電が伸び悩んだか、根本的な原因究明はなされ たのだろうか。

○…東京都心でも結構、野鳥を観察できる所は多く、時々野鳥を見に行っている。都心で一番、多くの種類が観察できるのは、おそらく不忍池だろう。カモメ、ユリカモメ、カモ、オオバン、ダイサギ、コサギ、アオサギ、ゴイサギ、カワウなどのほか、不忍池に面した上野動物園西園のテラスでは、ペリカン軍団まで見ることができる。
 野鳥観察の設備が整備されているのは、葛西臨海公園や東京港野鳥公園。この2カ所は、望遠鏡(フィールドスコープ)が設置されていて、誰でも使えることが出来る。特に野鳥公園は運営には日本野鳥の会が入っており、設備も整っている。観察小屋もきちんと整備されており、時期によって色々な種類の鳥を観察することができる。
 こうした場所では、バードウォッチングを楽しんでいるご老人も多い。大して体力も必要としないし、鳥が見分けられるようになってくると、結構楽しい。珍しい鳥がでてくるまで、気長にのんびり待つのも良い。趣味としては全く良いものであるが、気になるのは、そうしたご老人達が持っているカメラだ。野鳥を撮影するため、高級一眼レフカメラと、これまた高価な超望遠レンズを必ず装備している。皆さん、100万円近くのお金をカメラに注ぎ込んでいるご様子。
 小さなカメラと安い望遠レンズしかない当方は、畢竟、近所の野鳥を追いかけることが多くなってしまう。

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