EnB 07号 目次
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■EYE詳細へ
透明性ある機関のために参加を

■INTERVIEW
総合インフラソリューション企業を目指す
自由化市場対応、海外事業拡大で基盤を整備
JFEエンジニアリング代表取締役社長 狩野久宣氏

■REPORT
中ロが台頭する世界原発市場

■GLOBAL Buslness
・三星エンジニアリング、本年末までに約700名削減
・Westinghouse、HOCHTIEFの協力で独デコミ市場に進出
・Balfour Beaty、建設部門評価損増加で損失拡大

■TOPICS
電力広域運営推進機関が発足

NEDO、人工光合成実現へ第一歩

■Projects News
…Yakamul、Salalahアンモニアプラントで入札へ
…Saudi Aramco、タイトガスPJで入札延期
…サウジのGTソーラー複合発電で入札延期
…Amec Foster Wheeler、EdFの英原発計画でPM
…Orpicのアロマ、PPプラントで技術サービス
…B&W、発電所の排ガスコントロールPJを受注
…BASF、FreeportにMTPプラント
…Dominion、1,600MWガス火力新設へ
…EuroChem、アンモニアプラント計画を中止
…Fluor、陝西省のポリシリコンでエンジ業務
…Fluor、サウジのRO膜製造プラント受注
…Fox Petroleum、オマーン〜インドPPLを提案
…GE Oil&Gas、ADGASにLNGプラント向けサービス
…香港で海水淡水化プラント
…Hyflux、オマーンの造水プラントを受注
…NOVA Chemicals、エチレンの原料転換と増強計画
…INPEX、マセラFLNGの規模を3倍に拡大?
…Kinder Morgan、カナダで原油貯蔵ターミナル
…LyondellBasell、TEGを増強
…印Nuberg、サウジの化学プラント受注
…Orpic、石油コークス設備でテンダー
…ポーランドで世界最大級のPDHプラント計画
…Panda Power Funds、1,000MWガス火力PJに参加
…Rio Grande LNG、FERC事前審査へ
…Sasol、米石化コンプレックスに着工
…Sempra、Port Arthur LNGでFERC事前審査へ
…Shell Chemical、米石化で環境認可取得へ
…Williams、ガスパイプライン拡張で認可申請
…オマーンOPWP、200MWソーラーで入札へ

■NEWS Flash
・千代田化工、Freeport LNG第3系列を受注
・ソーラーフロンティアと千代化、メガソーラーで実績多数
・東芝、水素関連で売上1,000億円目指す
・MHPS、イラクHartha火力4号改修工事を受注
・三井造船、ベトナム石炭火力土木工事受注
・IHI、プロセスガスレシプロ圧縮機を連続受注
・北九州市環境政策を支える新門司工場
…川崎重工、マレーシア向け20MWのGTを受注
…IHI、米AP1000向け格納容器を出荷
…TOYO、宮崎でメガソーラー受注
…タクマ、環境プラント連続受注
…月島機械、2件の消化ガス発電事業を契約
…Hitz、2件の環境プラント完成
…総合企画センター大阪、水処理市場で調査報告
…矢野経済、CCSU技術で調査報告書

■Procurement
・三井化学と横河、プラントのトレーニングサービス
・オムロン、パワコン向け20年保守サービス
・横河電機、プラント配管の緊急遮断対応モジュール

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■Editorial 詳細へ

EnB 07号 表紙

 

EYE
●透明性ある機関のために参加を

 アジアインフラ投資銀行(AIIB)に、日本が参加を見送ったことは、日本政府がアメリカから独立した経済外交ができない、ということを改めて内外に示しただけだった。
 インフラシステム輸出を国策として掲げておきながら、中国が主導するというだけの理由でAIIBへの参加意思決定が出来なかったのは、安倍政権の経済政策の大きな失点だ。周知の通りアジアのインフラ需要は極めて大きく、それに対する資金ソースは極めて小さい。しかも先進国が主導する、融資のハードルが高いADBや世銀のような融資機関だけでは、その需要を賄うことは到底、できない。アジアは世界経済の成長エンジンと誰もが理解していながら、それを支援する体制を確立することが出来なかったのだから、AIIBのような構想はむしろ日本としても歓迎すべきなのだ。日本は「不透明さが残されている」(麻生副総理)として参加を見送ったが、そもそもまだ構想段階であり、明確に組織が立ちあがっている訳ではない段階で、一体何に対して懸念を示したのか、良くわからない。むしろ中国単独ではなく、50近い国が参加するような組織で、中国だけの思惑に沿って動く組織が作られるというのは、ちょっと想像できない。(以下略)

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EDITORAL
●編集後記

○…子供のころ、にわかキリスト教徒になったことが何度かある。近くの教会で開催されるクリスマス会に行くとケーキなど甘いものが食べられたからだ。戦後数十年経ってはいたが、チョコレートなどは子供の口には入らなかった時期だ。だから、訳も分らず賛美歌を歌い、聖書の言葉に耳を傾けた。もちろん、クリスマスが過ぎれば教会には近寄らない。だから、やれバレンタイン・デーだ、ハロウィンだなどと騒ぎだした近頃を批判する資格はないかもしれない。その風習も含めて日本では、「キリスト教徒でもないのにイースター、カーニバル、感謝祭などと囃し立てる風潮がある」と苦々しい思いがしている。
 なぜなら、本来聖人を祝う日である「聖ヴァレンティヌス」に由来する2月14日のバレンタイン・デーは、チョコレート屋の陰謀で全く訳のわからない「義理チョコ・デー」となった。甚だしくは1か月後に全く意味不明の「ホワイト・デー」などを創造したお菓子や?にキリスト教徒は怒りをぶつけないのだろうか。最近では、近所の幼稚園でハロウィンをやり出し、我が自宅近辺にお菓子をねだるこどもが出現した。そして、毎年異なるが大体4月はじめからは、イースターが始まる。今年から東京ディズニーランドでも行われる。「イースター・エッグ」でまたもやチョコレート屋の出番か。

○…編集部のある文京区でも今年は天候・気温に恵まれ、後楽園・六義園など著名な名所だけでなく東大校内など知られざる花所でも花見が盛んに行われた。
 百人一首に「久方の 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ」(紀友則)がある。日本人の感性にインプットされた散る桜の美がよく表現されている。
 文京区にこの友則の歌に因んで、明治になって大名屋敷跡に久堅町が立町された。(残念ながら今では小石川4丁目・5丁目の一部となってしまった)。
 戦後になってこの地に環状3号線計画の一部として播磨坂区間(全長460m)が完成したが、下の千川通りと上の春日通りを結ぶだけに終わった。1960年代に文京区の手により中央分離帯を公園化、道路脇とともにソメイヨシノが植えられ、いまでは、文京区有数の桜の名所桜並木に変身した。となり、盛んに花見が行われている。毎年区の後援もありバンドなど各種行事もある文京さくらまつりが開催されている。今年は例年になく天候時期に恵まれ、大いに賑わった。
 桜が散ったあとのこの地の花暦はハナミズキである。桜並木と交差する近辺の春日通りのハナミズキ通りと桜並木と並行する吹上坂の並木である。白色や薄ピンク色の花、東京がワシントンに送った桜の返礼として贈られたのが始まりという花である。

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