EnB 05号 目次
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自由化市場、もっと創りこんで

■REPORT
省エネと防災機能を両立する田町スマエネ

知の競争を呼ぶか?電力・ガス自由化

■GLOBAL Buslness
・Orascom、肥料事業・建設事業を3月に事業分割
・重電企業の動き
 EU、GEによるAlstom買収、第2段階の審査を開始
 Dresser-Randも人員削減
 Areva業績不振、コスト削減とEDFとの提携強化

■TOPICS
2015年度産機受注、3年連続増加へ-産機工見通し

ダッソー、新PFで他社CADの稼働も

■Projects News
…オマーン、Salalahアンモニアプラントで入札へ
…OPWP、IWPでコンサルタント入札
…サウジ、2020年迄に造水能力300万m3/d増強
…Tecnimont、Cronusの肥料プラント受注
…アルジェリアでリン酸化学コンプレックス計画
…Aramco、Turaifガス開発で入札延期
…Axiallとロッテ化学、米クラッカー計画を延期
…BASFとYara、米FreePortでアンモニアプラント
…Camron LNG拡張で認可取得プロセスを開始
…CB&I、エジプトにPPプロセス供与
…Excelerate、プエルトリコのLNG基地で環境認可
…LTHE、印オフショアPJ受注
…MENA地域で7,550億ドルのエネルギー投資
…NGL Energy、原油パイプライン拡張
…オマーン、下流部門で36億ドル調達へ
…ONEOK、ガス処理プラント建設を中断
…Panda Power、GTCC発電所建設へ
…PemexとSempra等、メキシコでLNG計画
…ペルー政府、石化コンプレックス計画を再確認
…DOWとRSA-TALKE、ドバイに石化製品倉庫
…Shell、オランダのPO-SM計画でFID
…Shell、バスラの石化PJでイラク政府と契約
…SIBUR子会社、トボルスク石化PJを着工
…Siemens、カザフの石炭火力向けTGを受注
…Solvay、PEEK生産能力を拡大へ
…Tesoro、混合キシレン、ナフサ異性化PJを決定
…JFEとSenaat、アブダビで鋼管プラント
…サウジChemanol、Jubailの計画を中止

■NEWS Flash
・住友商事、ミャンマー向け発電設備を受注
・丸紅、Solvay向けコージェネ事業に参画
・MHPS、インドで石炭火力連続受注
・横河、サウジアラビアGTCCむけ制御システム受注
・住商〜日車、インドネシア高速鉄道向け車両受注
・IHI、褐炭ガス化炉「TIGAR」で実証開始
・電発等3社、カライド酸素燃焼〜CO2回収の証を完了
・日立製作とDemansys、北米で蓄電システム実証
・日立プラント、トルコ向け電気集塵装置を完成
…IHI、Wison重工向けSPBタンク製作開始
…三井造船、FPSO船体を引き渡し
…荏原、米国の海淡水プラント向けにポンプ出荷
…Hitz、折居清掃工場更新を受注
…丸紅、敦賀市でバイオマス発電
…住重、都濃木質バイオマス発電を完成
…極東開発、サーモセレクトガス化溶融炉から撤退
…HZI、オーストリア現地法人設立
…JFEエンジ、発電エンジニアリング本部設立
…神鋼環境ソリューション、社長交代へ

■Procurement
・横河メータ、電力測定分野の新製品
・富士電機、200V系大容量無停電電源装置
・アズビル、機能強化した地震センサ

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■Editorial 詳細へ

EnB 05号 表紙

 

EYE
●自由化市場、もっと作りこんで

電力とガスの自由化に関する改正法案が閣議決定された。意外だったのは、都市ガスの導管についても法的分離するという点だった。これは実質的に東京ガス、東邦ガス、大阪ガスの3社のみを対象としたものであって、国際石油開発帝石や石油資源開発は法的分離の対象から外れている。小委員会の議論でも法的分離にはもう少し慎重だったように思っていたが、いきなりガス導管の分離が決まってしまったのは、やや性急なように思う。自由化市場の創出は重要だが、自由化市場が十分に成長できるような制度でなければ、ユーザーメリットは少ないからだ。(以下略)

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EDITORAL
●編集後記

○…「少年事件」が相次いでいる。つい最近、川崎市で中学1年生を殺害した容疑で少年3人が逮捕された。連日連夜、マスコミはこの事件を大きく取扱い、リーダー格と言われる18歳の少年は週刊誌に実名まで明らかにされてしまった。自宅には落書きがなされ、自宅を見物する人も訪れているいるらしい。報道機関が煽り、これにのる人が多数出現している。犯人の厳罰化を求める声も大きく、みせしめが横行する。加害少年の「心の闇」などは一顧だにされないようだ。何かおかしくないか。
 振り返れば1997年の神戸連続児童殺傷事件、その後の光市母子殺害事件、西鉄バスジャック事件、長崎男児誘拐殺人事件、そして佐世保小6同級生殺害事件等々が起きている。今年1月には名古屋市の女性殺害事件、さらに昨年7月には長崎県佐世保市で高校生が同級生を殺害する事件が起きた。子どもの犯罪の低年齢化や凶悪化が言われるようになった。2014年4月には改正少年法が成立し、少年事件は厳罰化の方向にある。
 ところが、実は少年による凶悪犯罪の件数は劇的に減っているという。警察庁によると、少年凶悪犯は1951年の443人から、2013年には52人に激減しているという。ワイドショー的な大々的な報道が、いかにも少年凶悪事件が頻発しているかのように思わせている一面もあるのでは。

○…日本に仏教が伝来したのは6世紀欽明天皇の代に百済からである。日本書紀(紀)によると552年だが、古い推古期史料上宮聖徳法王帝説などは538年とする。信頼性のある古史料であり、百済の対中・対倭外交から見ても538年の方が正しいようだ。
 538年は紀では欽明帝の代ではないが、推古期史料によると欽明帝は531年即位で欽明9年になる。紀の欽明帝の父継体帝の崩御・兄安閑帝・宣化帝の即位・崩御についての基本資料は紀の引く百済本紀が531年に日本の天皇・皇太子・皇子が共に亡くなったことを聞いたとする記事で、この天皇を紀は継体帝としたが、記述の混乱があり、紀自体が解決を後代に委ねている。
 これを解決したのは明治の史家平子鐸嶺である。平子は続日本紀から529年が安閑帝の代である史実を発見、継体帝崩御527年(古事記)、安閑帝・宣化帝が短期間継ぎ、531年に欽明即位とした。但し531年の天皇・皇太子・皇子死去についての解釈は失敗した。これは、百済本紀が聞いたとあることから、百済が継体・安閑・宣化3帝の相続を知らず、531年になって認識したということだろう。
 平子説に対し、531年以降の安閑・宣化帝対欽明帝の2朝並立説などが出たが、継体・安閑期に朝廷直轄地屯倉(ミヤケ)が地方有力豪族の支配地に広がったことから王権は強固で、2朝並立などは考えにくい。

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