EnB 20号 目次
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構造改革こそ環境に良い

■REPORT
LNG会議で見えた日本の課題

■GLOBAL Business
・GEのAlstom買収、仏政府承認獲得など進展
:::AMECのFW買収完了、11月下旬に延長
:::Atkins、石油ガスエンジニアリング企業を買収
:::TRC、2社を買収
:::三星重工業・三星エンジニアリング合併、総会で承認
:::現代重工業、連続営業赤字で、大型事業再編
:::GS建設、2四半期連続で黒字計上

■TOPICS
国内エチレン改革が不可避に − 経済産業省が調査報告

国内プラントで価格上昇 − 機振協、PCI/LF2014年版を作成

2014年にエネルギー需要44%増 − エネ研、エネルギー需給見通し

■NEWS Flash
・日揮と千代化、タングLNG増強でFEED
・TOYO、「SUPERHIDIC」実用化PJを受注
・千代田化工、KBRに酢酸技術をライセンス
・エンジニアリングシンポジウム2014
・MHPS、各地で発電設備および関連設備を受注
・月島機械、創エネ・廃棄物処理事業を締結
・JFEエンジとHZI、欧州の廃棄物エンジ会社を買収
…日立製作、タイで500kVのGIS変電所受注
…川崎重工、静岡ガスからGE発電設備受注
…三菱重工、米タンパ空港向けAPM受注
…IIS、ラオスの水力発電所水門鉄管工事を受注
…東芝、インドのT&D事業を拡大へ
…東芝、インド向け気象レーダーを受注
…神鋼環境、滋賀県向け下水汚泥焼却炉竣工
…三井造船、カタール/トルコに拠点

■Projects News
…アラスカLNGは長期契約で実施へ
…オレゴンLNG、全電化で2020年供給開始へ
…PNG LNG拡張は2016年末迄に決定へ
…FW、Antwerp製油所改良工事受注
…Areva、ブラジルのバイオマス発電受注
…Chevron、インドネシアのガスPJを延期
…メキシコ高速鉄道入札、再入札へ
…FW、PemexのSalina Cruz製油所改修PJ受注
…Ergon、Vicksburg製油所拡張計画
…Fluor〜Technip、RAPIDのユーティリティ受注
…Fluor〜Technip、Sasolの米クラッカーPJ受注
…印GACL、新規設備投資を計画
…ケンタッキーで737MWのガス火力計画
…Westlake Chemical、エチレンを増強へ
…Cronus Chemicals、テキサスで肥料プラント計画
…Air Products、中国にLNGプロセス供与
…Saipem、Aramcoから原油生産設備のEPC受注
…BASF、南京でtBA増強へ
…Carbon Holdings、Tahrir石化PJでUAEと交渉
…Lummus、中国の製油所にライセンス
…Orascom、大規模石炭火力を計画
…KBR、PetrokemyaのブタジエンでFEED
…NuStarとPemex、LPGパイプライン建設へ
…Technip、米国のクラッカーPJでPDP受注
…PAA、原油パイプライン建設へ
…Pemex、二つのコージェネプラント14億ドル
…SadafのJubail石化PJ拡張計画をキャンセル
…TCI Sanmar、エジプトでPVCプラント新設

■Procurement
・浜松ホトニクス、非破壊でプラント配管計測
・日立製作所、大規模プラント内での搬送を自動計画
・横河電機、ペーパレスレコーダ無線モデル

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

■最近のプロジェクト受注・契約状況

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EnB 20号 表紙

 

EYE
●構造改革こそ環境に良い

 エンジニアリングシンポジウムでも示されていたが、環境問題への対応はエンジニアリング業界の大きな課題の一つだ。いかなるプラントであろうとも、それを建設し運転するということ自体が温暖化ガスを大量に発生させてしまうことに繋がる。従って、プラントのライフサイクル全体で、如何にエネルギーロスを減らせるか、という事に挑戦し続けなければならない。
 エンジニアリング産業としては、プロセスの最適化、エネルギーマネジメントの高度化、高効率機器の採用などを、それこそ経済的に見合う限り投入していくということが高効率化、すなわち省エネを達成していくというのが、いわば王道だ。
 しかしプラント単体でのエネルギー高効率化には限界があり、全体から見ればさほど効果は大きくはない。それがコンビナート規模で実施されると、かなりのインパクトを持つようになるが、それにはプラントユーザー側の意思決定が必要だ。
 経済産業省が国内石化産業の調査報告書をまとめ、スクラップ&ビルドの検討も必要、と再編を促している。老朽化し、規模も小さいエチレンセンターを集約し、新しい規模の大きいプラントとしていくことは、エネルギーロスの削減の面からも重要な意義がある。石油精製と石油化学とのインテグレーションも進んでいない日本の産業構造を変えていく必要は高まってきている。そして、それに対応するだけの知見と経験を、日本のエンジニアリングコントラクターは既に備えてる。
 これまで日本の石化産業は、償却の終わった設備を運転すことで利益を出し続けることが可能だった。しかし原料価格が以前のように下がることはなく、中国の石炭ベースの製品や、北米のシェールガスベースの製品のような、コスト競争力の高い製品に周囲を囲まれてしまう状況が現実化しつつある今、プラントの老朽化対策コストで利益が圧迫するより前に、構造改革への具体的な動きが必要となるだろう。そして、それは地球環境にも適合した形となるはずだ。

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EDITORAL
編集後記

○…年内「解散総選挙」の風が吹き荒れている。「消費増税先送り」とセットにした秋の嵐をメディアが囃し立てている。火のないところに煙は立たずであるから、永田町界隈が意図的に流している情報とも見られている。「消費増税の延期を宣言の上、国民に信を問うという大義が出来る」というわけだ。株価は7年ぶりに1万7千円台をつけたが、内閣支持率は下がりっぱなしだ。「今の内なら議席減はそれほどにならない。野党も準備がおぼつかない」という思惑があると解説される。しかし、こればかりは分からない。ただ、2閣僚の辞任に続いて後任、あるいは他の閣僚にもいろいろ火種はあると報道されている。となれば、ここは一気に解散総選挙で「国民の信任を得たい」となるのも分らないではない。
 一方、予想されたこととはいえアメリカ。オバマ民主党が敗北を喫し、共和党が上下両院で過半数を制した。しかし、失業率も大幅に改善され、経済指標が上向いて来ていた。アメリカ大統領の人気は経済動向によって決まるといわれるほど、経済動向は重要なのだが、その経済動向が上向きなのにかかわらず、オバマ人気は下がる一方だった。つまり、共和党が勝ったというより民主党の自滅だろう。日本では強力な野党不在とはいえ、早々甘くはないと思うが、如何になるか…。

○…プロ野球の日本シリーズ、ソフトバンク(SB)ホークスの勝利に終わったが、最後のソーンはなかなかダーティな結末だった。審判団の鼎の軽重が問われる場面だったが、球審が見事な判断を下したと言える。
 2年前の日本シリーズで選手の不正行為を審判が見抜けずミスジャッジしたことが想起される。それは2012年第5戦日ハム多田野投手が打者の巨人加藤選手に投げた一球、バットに当たったのを加藤の演技に騙された球審が、頭部への死球と誤審、危険球退場とした事件だ。審判の未塾さとともに日本シリーズというハレの場での加藤のアンフェアな行為に呆れ果てたものだった。
 今回は阪神の西岡選手が最終回1死満塁で1塁ゴロを打ってゲッツーを避けようとして違反のフェアゾーンを走行し、守備妨害となりゲッツー、試合終了となったものだ。西岡はシーズン中にこうした行為があったからか、審判が目を付けていたようだ。
 1-0で登板のSBの抑えサファテが大乱調、1死は取るものの3四球で満塁、西岡へも3-1、好球を打ち損じて1塁ゴロ、あわよくば審判が見逃せばと違反行為となったのだろう。待球すれば四球で同点となったのに、功名で打ったのが間違いという見方もあるが、好球だから打ったのだろう。ハレの日本シリーズ、元大リーグ選手西岡、フェアプレーでシリーズを終えてほしかった。

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