EnB 18号 目次
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■EYE詳細へ
歪みの無い再エネ拡大を

■REPORT
転換期の国内メガソーラー

■GLOBAL Report
国際コントラクター、市場上昇、されど競争激化
2013年の世界エンジニアリング企業の動向(2)−コントラクター編−

■TOPICS
エネルギーモデルの多様化を-経済産業省、 吉野恭司審議官

インフラ保全管理、2兆円市場へ-富士経済

■NEWS Flash
・日揮、相馬LNG受入基地を受注
・JFEエンジ、南長岡ガス精製・処理プラント増強工事受注
・IHI/MHPS、モロッコの超々臨界圧石炭火力受注
・富士電機、国内外で発電設備受注
・Hitz、耐衝撃性高いバイオポリマー開発
・NSENGI、建築鋼構造事業部長竹内氏
…METI、サウジの上下水道民営化事業調査で入札
…コーブポイントLNG、建設許可取得
…東芝、エチオピア電力公社と地熱でMOU
…日立製作所、シンガポールにインフラのエンジ拠点
…富士電機、フィリピンにサービスデスク開設
…MHPS、環境省のCSP技術開発を受託
…JAPEX等11社、メタンハイドレートで会社設立
…三菱重工、三原に総合交通システム検証施設
…JFEエンジ、基幹的設備改良工事3件を受注
…Hitz、田辺市から基幹的設備改良工事を受注
…MHIEC、横浜で基幹的設備改良工事を受注
…三菱重工、高速新交通システムを開発
…川崎重工、新型コージェネ開発

■Projects News
…FreePort拡張計画、EPC発注へ
…DEWA、石炭火力IPPで入札延期
…オマーン、Duqm製油所でPQへ
…オマーン、7億ドルで肥料プラント
…エジプト、石油・石化に140億ドル
…ドバイ、下水PJで入札告知へ
…ABB、チュニジアでLPGプラント受注
…Balfour Beatty等、英核廃棄物処理場で契約
…BP Oman、KhazzanガスPJで掘削契約
…Enterprise、テキサスにNGL蒸留設備建設
…EPP、天然ガス処理プラントを建設へ
…Exelon、ガス火力をテキサスで計画
…ExxonMobil Chemical、シンガポール等で増産へ
…ThyssenKrupp、テキサスPDHプラントに技術供与
…Fluor、オイルサンドPJのユーティリティ受注
…Blue Streamガスパイプライン拡張へ
…Huntsman、MDI拡張で初期設計業務開始
…Linde、製油所改良計画を受注
…OOC〜BPCL、製油所を拡張へ
…LyondellBasell、石化プラント拡張を計画
…Jacobs、フィンランドのLNGターミナル受注
…Neste Oil、CO2回収・液化設備導入へ
…ブラジルOdebrecht、IneosのPEプロセス採用
…Saipem、Pemexからガス田開発を受注
…Petronas、ポーランド企業と肥料JV
…PPL、ペンシルバニアで石炭火力計画
…Al Sejeel石化コンプレックスが棚上げへ
…Baltic Gas Chemical、輸出用メタノールを計画
…Statoil、アルバータのオイルサンドPJを中断

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■Editorial 詳細へ

EnB 18号 表紙

 

EYE
●歪みの無い再エネ拡大を

 国内電力会社が、再生可能エネルギーの系統への接続に関して回答を保留しつつある。変動の大きい太陽光発電をこれ以上受け入れる余地が無い、ということで、系統容量の問題から接続を拒否しつつある。一方、米国で送電線事故が多発した際に、日本では二重化されていて、同様の事故は起きにくいと電力会社は説明していた。電力自由化議論の際には自由化により送電線の管理・投資が甘くなり、米国のような大規模停電が起こる、と説明していた。また、同じ再生可能エネルギーでもバイオマス発電や地熱のような安定した電源なら、歓迎されるという声もある。
 これらはそれぞれ、問題の視点が違うとは言え、並べてみると日本の送電線は良いのか悪いのか解からなくなる。いち早く再生可能エネルギーの接続を拒否し始めた九州電力は、川内原発の再稼働を控えており、その分の容量を確保するために再生可能エネルギーを拒否しているようにも見える。
 送電線の実情というのは電力会社以外には見えにくい。電力会社が「こうだ」と言ってしまえば、外部から「いやそれは違う」という反論は出来にくい。それだけ、送電事業というのは公益である電力事業の根幹をなすものでありながら、情報が十分にディスクローズされていないものでもある。
 現在、再生可能エネルギーはFITで急速に増加しているが、そのシェアは欧米に比べてまだ低い。その現状で接続拒否が出るのも、日本の電力網が分断されていることも大きな原因だ。この現状では安定した再エネが優先される方向に動くが、例えばバイオマスはその燃料をわざわざ海外から輸入している。もちろん、それはそれでCO2削減にはなるのだが、再エネの特性である不偏的なエネルギーの活用と、それによるエネルギー安全保障という面からは、どこか歪な形となっているように感じる。
 欧米並みの量まで、正しい姿で再エネを拡大していくためには、今後予定されている、発送配電分離と、送電網の統合がやはり不可欠であると再確認される状況だ。

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EDITORAL
編集後記

○…あらゆるスポーツにルール、規則がある。ルールがなくて何でもありとすればプレイヤーは楽しくないだろう。そして、スポーツ界にはルールブックに規定はされてはいないものの、守るべきマナーというか不文律がある。審判のいない唯一のスポーツである?ゴルフでさえ、誰も見ていないからといってマナー違反をしてバレた時は大変だ。何よりも、自分が見ている。
 とくに、メジャーリーグをはじめとする野球の不文律は有名で、数も多いのではなかろうか。大差のついた試合で盗塁してはいけないとか、ノーヒットノーランや完全試合の阻止のみを目的としたバントはいけないとか、いろいろある。この不文律をやぶるとどうなるか。観客のブーイングを受けるだけではない。次の打席、次の試合などで死球を受ける。ただし、その死球は頭を狙ってはいけないという不文律もあるようだ。この不文律は、暗黙の了解として選手が知っておかなければならないことだ。
 一方、人と接するとき国によってさまざまなマナーというか不文律があるようだ。政治の話をしてはいけないとか、宗教の話はタブーであるとか、なかなか難しい。だが、知っておかなければならないことだろう。人種、宗教によって人を差別することはあってはならない。その点、スポーツはルール、不文律を守れば済む。

○…食品スーパー成城石井をローソンが買収した。編集部は本郷通りにあるが、南に降りた白山通りには、成城石井の有力店がある。数キロ先には成城石井の争奪戦に参加した三菱伊勢丹の食品スーパーがある。ダイエーの食品スーパーも近い。
 本郷通りには永らくスーパーがなかったが、昨年編集部近くにイオンとマルエツの小型食品スーパー2店が開設された。イオンはここ数年で文京区に多数のこの小型食品スーパー店を開設、編集子の買い物圏だけでも4店ある。さらにこのほどユニーの小型食品スーパーも開店した。
 大手スーパーが苦戦、従来型の郊外大型店から都市部での店舗を開発、食品スーパーへの注力が言われているが、どうもこの地区はその前線の一つのようだ。
 成城石井は高級スーパーと称されているが、輸入品・プライベートブランドに優位性はあるものの、社長自身もいうように高級路線ではない。小型店も多く、ある専門家はローソンにとっては大型コンビの位置づけなのではないかと言っている。
 イオンやユニーの小型食品スーパーは規模的にはコンビ並みかやや大きい程度、コンビと競合する業態のようにも見える。
 ここ文京区でも八百屋・魚屋・肉屋の廃業は急速に進んでいる。これに代替するものとして、食品スーパーへのニーズは高い。

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