EnB 13号 目次
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■EYE詳細へ
電力を楽しめる自由化へ

■REPORT
深海に挑戦した磐城沖PF撤去工事−新日鉄住金エンジ、国内唯一の深海工事実績

栽培技術で拡げるJFEエンジのアグリ事業

■GLOBAL Business
・SNC-Lavalin、石油ガス分野のKentzを買収
・GE、20世紀前半に遡るAlstomとの絆

■GLOBAL REPORT
2013年米国の代替実施復活・フィーCM微増

■TOPICS
13年度プラント成約実績222.3億ドル‐史上6位に

ENAA、第34回功労者賞を決定

■NEWS Flash
・NSENGI、コジェネオンサイト事業獲得、大ガスと提携
・重工〜豊田通商、エジプトでSTG受注
・東芝〜GDFスエズ、NuGen取引完了で英原発計画を進展
・商事〜重工、ドバイの水事業会社に資本参加
・Hitz、相次ぎ環境設備関連工事受注
・「小野原路線を承継・推進する」−NSP&E浅井新社長
…Hitz、アラビア湾岸の造水パイロットプラント稼働
…MHIヴェスタス、デンマークで洋上風力受注
…東芝、英大学向け蓄電池受注
…丸紅〜INCJ、ポルトガル等で水事業
…IHI、褐炭有効利用で独社を買収
…MHPS、FEIDAと環境装置専業合弁設立
…Hitz、Cumberland社を買収
…JFEエンジ、海外2か国でM&A
…神鋼環境ソリューション、メンテ事業譲受

■Projects News
…Aramco、Ras Tanura製油所クリーン燃料PJで再入札
…オマーンOrpic、Liwa石化PJでSOI
…Shell、フィリピンの製油所近代化でFID
…旭化成せんい、タイで設備増強
…B&W、原発SGメンテ業務受注
…Balfour Beatty、英国で原発関連設備受注
…BASF等、上海でMDIプラント
…BASF-YPC、南京のNPGプラント推進へ
…Bechtel〜Linde、ExxonMobilのエチレン受注
…Braskem、米でPEプラント計画
…CB&I、ロシアの製油所でライセンスとFEED受注
…Chevron Phillips、NAOを発注
…Chalco、貴州省白雲区にアルミナプラント
…カナダと中国のJVがアルバータでLNG計画
…三菱レイヨン〜Sabic、CTCIをEPCに選定
…Technip〜Fluor、マレーシアRapid計画でPMC
…FW、ロシアOrsk製油所向け蒸気改質ヒーター受注
…ハンガリー、2基の原発新設を計画
…現代建設等、ベネズエラの製油所拡張工事を受注
…イランで尿素プラント計画
…イラン、8基のガス精製設備で入札告知
…HPCLとGAILが石油石化コンプレックス計画
…GDF SUEZとPGN、ジャワ島のLNGターミナルで協業
…Siemens、マレーシアでGTコージェネ受注
…Spectra Energy、ガスパイプライン延伸計画
…現代建設等、オランダの研究用原子炉で優先権
…ラービグ2発電プラントでBHIがHRSG受注

■Procurement
・アズビル、ガスタービンの高速応答可能な発信器
・パナソニック、工場向け省エネナビ機能
・横河、FA工程向けファクトリー・コントローラ

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■Editorial 詳細へ

EnB 13号 表紙

 

EYE
電力を楽しめる自由化へ

 電力自由化に向けた第二弾となる法改正が国会を通過した。2016年にも小売りの全面自由化が実施されることになる。また来年にも第三段の法改正が予定されており、これによって電気事業者は法的に発電事業会社、送配電事業会社、小売り事業会社に分割される。これは2018〜2020年をメドに実施される予定だ。
 自由化、とは言うが実は送配電事業に関しては現状より強い規制業種となる。地域では単一の送配電事業社が電力流通業務を独占する事になる。これは送配電設備の多重投資という非効率的な設備形成を防ぐことが目的だ。現在の電力体制となる以前には実際、一軒の家に複数の会社からの送電線が引き込まれていたという。これを再び繰り返すのは社会的にも宜しくないということで、送配電事業は認可制で料金規制も課せられる。これに対して発電事業者は届け出制、小売り事業者は登録制となるという形での検討が行われている。そして小売り事業者に電力の確保義務が課せられる。発電事業者との契約や卸電力取引所での確保見込み、自主電源確保などが登録申請時に審査され、これをクリアしなければならない。こうすることで、供給力を確保出来、競争原理も活かされるという訳だ。
 この電力自由化制度は、かなり色々なことが良く検討されている、という印象だ。その内容を聞くとお世辞でもなんでもなく、世界で最も良くできた電力自由化市場となりそうである。面白いのは、卸電力取引所での取引量の増加に伴って、電力先物取引を認可することが考えられていること。商品先物取引法に、新たに電力を対象に加えることで先物取引を行えるようにし、電力価格の変動を極力抑えようという考えだ。これには投機マネーの流入で電力料金が高騰するのでは?という不安の声もある。エネ庁の担当者は「マネーゲームにならないような制度とする」としているが、ある程度マネーゲームの要素が無ければ逆に機能しない。個人が参加できるようになるかは解からないが、電力を楽しむ一つの要素となりそうだ。

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EDITORAL
編集後記

○…Nature誌がようやく理研のSTAP論文を取り下げた。ほぼ同様な論文がScience誌に数年前に申請され、今回と同様な疑点が指摘されて事前に却下したという。Nature誌は事前審査をすり抜けた理由を、理研という機関や共著者の信用性を大きな理由としている。その理研や共著者も騙されたということになる。あるいはその中に積極的に騙した者もいる可能性さえ考えられる。
 問題は今回の論文が偽であることが判明してもなお、理研や文部省がO女史に同じSTAP細胞の実験をやらせることである。STAP細胞の可能性を捨てきれない、もしくは世間もしくはO女史に実際にできないことを納得させるためということのようだ。問題はこの資金が国民の税金であることだ。可能性が0ではないが、可能性が低いことは今回の騒動で明らか、直ちに実験中止、O女史・理研関係者などは早急に処罰されねばならない。STAP実験は続けたければ篤志家に依存すればいい。成功すれば大金持だ。
 この件に限らず、科学リテラシーをもって判断すること、少なくとも論理的に判断することの重要性を痛感している。天気予報では気候が不順だとすぐ地球温暖化に結びつける。そのほとんどが根拠がない。全地球の温度は人工衛星による正確な観測では、21世紀に入ってから温暖化していない。地球温暖化神話は世間の科学リテラシー欠如につけこんだ宗教活動だ。

○…最近、テレビで海外の「おもしろ動画」をよく見かける。対象は動物であったり、子供であったり、いろいろな国の面白い出来事、場面を見せてくれる。笑わずにはいられない動画もある。これらは、投稿動画であり、けっしてやらせではないようだ。当然のことながら、世界各地でこの動画は見られている。
 この「おもしろ動画」の類として放映されて世界で嘲笑されているのが最近話題になった。兵庫県議会議員の「泣き喚き」場面だ。さらに、「おもしろ動画」になっているかどうか知らないが、都議会での女性蔑視、差別ヤジ、そして極めつけは国会における女性差別ヤジが話題になっている。これらは、海外でも大きく報道されているらしい。しかし国内では、週刊誌・TV等がヤジを受けた女性都議の過去の言動、行動をあげつらい卑劣なヤジ行為を受けた側を貶めようとしている。「ヤジられて当たり前」だということを何とか印象づけようとしている?
 地方議員であろうと国会議員であろうと、差別、いじめなどには敢然と立ち向かうのが議員のつとめであろう。ところが、我が国副首相が最近、いじめについて持論を展開し「学校で一番いじめられるやつっていうのは、けんかは弱い、勉強もできない。しかも貧しい家の子」といったらしい。このところ世界に恥を晒す政治家が増えたような気がしてならない。

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