○…某ラジオ局で野田市の特産品(枝豆)がプレゼントとなる番組を聞いた。その中で近辺の東葛地区(野田・柏・流山・松戸・市川など)の方言「いしゃ」「にしゃ」の意味を問うていた。実は編集子、東京大空襲を避け、松戸の在に疎開、そのまま大学卒までこの地区に住んでいた。田園地帯から本格的に東京のベッドタウン化する直前まで住んでいた。いまでこそ共通語の世界だが、編集子の小中学時代は方言が跋扈していたので、上記2つは判る。「いしは」「にしは」で「いし」「にし」は二人称の代名詞。東日本一体の方言で万葉時代から東国方言とされているものだ。東葛地区でもベッドタウン化が少ない地区に残っているのは感慨深いことだ。
「いし」「にし」は中央語の「うし大人」「ぬし主」に対応する言葉だ。「うし」や「ぬし」から派生した、二人称代名詞も古語や方言にある。ところでこの「うし」と「ぬし」、別の漢字が当てられているので別語のように見えるが、本来同一語で言語学でいうdoublet二重語だろう。鼻母音[~u]がう・ぬにわかれたものと見るべきだ。古日本語に鼻母音があったことは主流の意見ではないが、漢字を受け入れるとき,[ng]で終わる漢字の語尾を「う」「い」で受け入れているが、本当は鼻母音の「う〜u」「い〜i]であったと考えると理解ができる。
○…最近、映画を多く見る機会が多い。月に2回は必ず鑑賞する。10人ほどで順番に推薦した映画を大画面でみるのだ。もちろん映画館でではない。DVDをレンタルしてくる。そういえば、映画館に行かなくなってどのくらい経ったか記憶にないが、学生時代以来だろう。学生時代にみた映画の数はかなりのものだと思う。それこそ玉石混交だった。名画も多くみたが、3本立てのキワモノ的なものも多くみた。
記憶に残っている事柄がある。評判が高く、期待が大きかった映画でがっかりした反面、噂にもならない併設映画がやけに面白かったことが数度ある。そういう映画は多分、今でいうB級の映画であったろう。
「B級映画」とは何か?定義はいろいろあるらしい。必須事項はまず制作費が低廉であることだろう。従って撮影日数も少ない。予算が少ないため、売れている俳優はあまり起用しない。配給会社は宣伝にも金をかけず、当初上映館も限られる、等々…。第1作がB級映画であったにもかかわらず大ヒット、第2作以降に超大作・A級映画並みの予算を費やしてシリーズ化した映画に「007シリーズ」、「ターミネーターシリーズ」などがあるそうだ。
最近、B級の中から「これは面白い」という映画を探すのが趣味になった。仲間がどう評価するのかも、楽しみである。 |