EnB 01号 目次
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■EYE詳細へ
大臣を呼ぼう

■INTERVIEW
“時代を拓く”事業を本格展開
日本のエネルギーセキュリティに貢献する
千代田化工建設代表取締役社長 渋谷省吾氏

2014年、より高いチャレンジを
価値創造型PMで社会へ貢献する
日揮代表取締役社長 川名浩一氏

受注積み上げV字回復軌道へ
グローバル拠点との一体化を図る
東洋エンジニアリング取締役社長 石橋 克基氏

■GLOBAL Business
・韓国2013年プラント輸出・建設輸出、ほぼ前年並み
 海外プラント受注、637億ドル…4年連続600億ドル超
 海外建設受注、652億ドル…歴代2位の実績
・韓国現代重工業、船舶設計子会社を設立
…韓国双竜建設、法廷管理下に
・Kvaerner、北米建設事業を売却
…Jacobs、Sinclair Knight Merz(SKM)の買収が完了

■GLOBAL REPORT
CW誌のE&Cランキング、Fluorがリード
 CNCEC(中国化学工程股分有限公司)、Saipem、
 三星、WorleyParsons、Sinopecが続く
 (プロセスE&Cコントラクターランキング①)

■REPORT
新展開期待されるエンジ業界

■TOPICS
2013年度上期、プラント成約95.1億ドル

2014年の石油・天然ガス見通し

■NEWS Flash
・ベトナム石炭火力で日本勢が受注
・海外向けLNGタンク受注続く
・三菱重工、アジア向け受注案件続く
・日揮が病院、千代化はオフィス‐海外で新事業分野
・伊藤忠、英国で廃棄物発電事業
・廃棄物処理発注続く
…千代田化工、FreePort LNGでEPC
…丸紅、印JSW向けサイジングプレス受注
…新日鉄住金エンジ、上海力岱結構工程が初受注
…住商、アズール・ノース造水発電PJ獲得
…豊田通商、ケニアの淡水化事業でFS
…住友重機、台湾向けに連続アンローダ2基受注
…Hitz、上海現地法人を設立
…三井造船、ベトナムでプロセス機器合弁
…川崎重工、バンコク駐在員事務所開設

■Projects News
…ロシアYamal LNGでFID
…Tecnimont、Al-Sejeel石化PJのFEED受注
…BP、オマーンでタイトガス開発へ
…AMEC、Horizonとフレームワーク契約
…AMEC、クウェートの製油所でPMC
…チャンドラ・アスリ、エチレン増設で資金調達
…CB&I、米Inglesideエチレンを受注
…CB&I、Freeport向けLNGプロジェクトを受注
…CB&I、ロシアOmskでFEED受注
…Bechtel、Corpus Christi LNGを受注
…コロンビアでLNG再気化ターミナル
…現代建設、ベネズエラで製油所受注
…EIL、ナイジェリアの石油石化コンプレックス受注
…ENI、モダンビークでLNG検討
…FW、モリブデン精錬所向けエンジサービス
…Warley Parsons、ウラジオストックLNGでFEED受注
…豪Arrow LNG、環境認可を取得
…PertaminaとPTT、石化JVへ
…Jacobs、QGCからプレFEED受注
…QP、日本ゼオン、物産でブタジエン抽出プラント
…米Axiall、ルイジアナでエチレン計画
…現代重工〜Sidem、Al-ZourノースIWPP受注
…KBR、印肥料プラントにライセンス
…GS建設、Nghi Son製油所向け水素改質器受注
…BP、オマーンで酢酸プラント
…加NEB、 Pacific NorthWest LNGに輸出認可
…Elba島LNG 第2期計画でゴーサイン
…PAA、Eagle Fordに新規NGL精留装置建設へ

■Procurement
…神鋼環境、WET手法を用いた排水試験の受託開始
…共和電業、水素ガス環境用箔ひずみゲージ
…オムロン、太陽光発電遠隔監視保守サービス

■NEW YEARS MESSAGE
2014年 トップの年頭所感

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 01号 表紙

 

EYE
大臣を呼ぼう

 午年は尻下がりというが、エンジニアリング業界にとって、国内景気の下振れリスクはあまり大きな影響を与えることはなさそうだ。もともと、国内の案件、特にハイドロカーボン系のプロジェクトは数が少なく、期待感はあまりない。医薬品関連には多少影響は出るかも知れないが、こちらもプロジェクトは減少傾向にある。その一方で、ガス関連や再生可能エネルギーに関しては、景気動向とはあまり関係なく進んでいく。廃棄物処理施設など公共関連はむしろ計画通り進みそうだ。
 各社トップの年頭挨拶を見ても、成長へ向けた意思表明が目立った。もちろん、各社ともグローバル市場での拡大を目指しているものだ。実際に、海外市場ではエネルギー分野を中心に大型プロジェクトの期待案件が並んでいる。中でもLNGではロシアや北米案件がEPCフェーズに入っている。またペトケミの分野でもオレフィンや肥料案件の数は多い。それに加えて、政府のインフラシステム輸出案件も緩やかながら動きつつある。海外市場は活発化しており、しかも円安のフォローもある。海外受注の拡大は今がチャンスだ。
 しかも今、日本のエンジニアリング産業は新たな領域を拓きつつある。海外での投資事業だ。エネルギー資源の権益取得や、発電事業、造水発電といった従来分野に加えて、水事業、再生可能エネルギー事業、さらには病院やオフィス賃貸事業も入ってきた。それだけ、エンジニアリング会社の活動の幅は広い。その広さのシナジーを活かし、より良い事業を生み出すのは、国内では難しいが、海外ではチャンスが多い。エンジニアリング会社が事業を通じて社会を支える時代が、海外で始まりつつあるのかもしれない。それだけの力をこの業界はもっていると思っている。
 エンジニアリング協会の賀詞交歓会で知人が呟いた「この業界には、大臣が賀詞交換会に挨拶に来るような業界になって欲しいんですよ」という言葉が耳に残っている。そういう業界へと発展していく、スタートの年となっていけば良いと願う。

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EDITORAL
編集後記

○…今年は「午年」。個人的に言えば、私は「未年生まれ」である。しかし早生まれなので、同級生は殆どが午年生まれだ。母親の胎内での生活も午年が長い。であるから、午年に親近感を覚えるのも当然だろうし、午年生まれといっても問題はない?
 さて、今年の景気はどうなるのか気になるところだが、何事も「経済」最優先とばかりの論調もあまり気に食わない。政府試算や民間機関でも、今年の経済に楽観的な見通しをこれまで述べてきた。本当だろうか。やれ、三本の矢だの、何とかミクスだのと政府、マスコミは騒ぐが、経済成長だけが国民に生活の安定と平安をもたらすわけでは決してないと思う。もっと、やるべきことがあるだろうと思い、悶々・鬱々と正月を過ごした。
 とはいえ、生活の糧はやはり気になるところだ。昨年後半、尻上りで推移した株式相場。専門家が言うには、「格言では『午尻下がり』とされます。これは経験則ですが、午は方位でいうと南、午という字自体、十二支の七番目、七月を意味し、暑気により太陽が二つある様を象ったとされています。つまり暑さがピークとなり、これから緩やかに気温が下降していく、相場の熱が冷めていく様とも重なります」と先行き楽観は許されない。午年生まれの端くれとして「今年の干支は」と自慢してはいられない。

○…日本古代史の通説では、日本書紀・古事記の史書としての位置づけは低い。戦後の歴史学会を差配した唯物史観(講座派)が日本の歴史発展は遅れているという枠組に適合する津田史学を採用し、その津田史学が、記紀の古代記事が、後世のつくり話として否定したからだ。唯物史観が消滅しても、津田史学の権威は衰えていない。
 しかし戦後の考古学の発見は記紀のつくり話という津田の説に疑問が多発していたが、決定的となったのは、年輪年代法や放射性炭素年代法による絶対年代の決定、続々と発見される木簡といった近年の考古学的発見だ。発見された木簡などは7世紀史乃至律令制成立史を日本書紀の記述を豊かに裏付けるものとなっている(吉川真司「飛鳥の都」、市大樹「飛鳥の木簡」)。
 それ以前は記紀の復活は今後だ。新たな絶対年代の決定は従来の年代を大きく繰り上げた。このことで考古学的発見と中国正史に加えて、記紀を合わせることが可能となり、豊かな史実が得られることになる。
 以下戦後の画期的発見を例にとると、
①箸墓など纏向遺跡/魏志倭人伝/崇神・垂仁朝。②稲荷山鉄剣/倭五王(武)/雄略朝、鉄剣の系図は「つくり話」を完璧に否定する。中国正史登場以前では③高地性遺跡/‐/神武東征、④出雲荒神谷青銅器埋納/‐/大国主の国譲り

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