EnB 20号 目次
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■EYE
戦略を持たない日本の原子力開発

■Report
中国が世界の原発市場を席捲する!?

■GLOBAL Report
世界のエンジニアリング市場動向

Fluorのエネルギー部門、LNGと北極の成長を予測

■GLOBAL Business
・中国海外プロジェクト受注、1-9月期22%増
・韓国建設各社、海外プロジェクト採算悪化が顕在化

■TOPICS
FieldbusとHART、統合の可能性探る

2013年海外インフラ受注が5兆円に

■NEWS Flash
・丸紅〜東芝、タイ・バンコクの鉄道システム受注
・三菱重工等、トルコSinop原発でHGA
・TOYO/MODEC子会社、ブラジル向けFPSO受注
・新日鉄住金エンジ、ベトナムからCGL受注
・川重、GE/GT発電相次ぎ受注
・タクマ、バイオマス発電3件を受注
・ごみ焼却炉の受注つづく
・千代田化工久保田会長、藍綬褒章
・エネ庁、洋上風力のFIT価格設定へ
…三井造船、米国向け自動化コンテナクレーン受注
…ランディス・ギア、米国でスマートメーター受注
…三菱重工、米にコンプレッサのサービス拠点
…日立製作、英国鉄道車両工場に着工
…丸紅、沖縄のメガソーラーを受注
…JFEエンジ、中部電力と東邦ガスの工事を竣工
…千代田化工とソーラーフロンティア、86MWのPJ受注
…IHI、国内最大のメガソーラーを完成
…三菱重工、1,000kW級GEコージェネで新製品

■Projects News
…オマーンOrpic、石化コンプレックスでFEED入札
…OGC、SalalahのLPG抽出プラントでFEED
…Air Products、ヘリウム抽出設備建設へ
…GE、アルジェリアでGT受注
…Areva、フィリピンでバイオマス発電受注
…Arkema、有機過酸化物プラントでJV
…豪LNGリミテッド、米LNGに資本参加
…BASFとYala、アンモニアでJV
…トルコBayegan、PDH/PPプラント計画を再開
…カナダ、HorisonオイルサンドPJが進展へ
…CB&I、GS Caltex麗水PXプラントにライセンス
…中国山東南山アルミ、インドネシアに精錬所計画
…ConocoPhillipsとSantos、ガスインフラを共有へ
…英Hinkley Point C原発でFID
…CPChem、テキサスのNAO増強で近くFIDへ
…クロアチア等3国、パイプライン増強で合意
…大宇建設、アルジェリアから石油施設受注
…FW、サウジJazan石化スタディ業務受注
…FW、ポーランドでボイラ受注
…FW、Aramcoの軽質原油増産PJでFEED
…モスクワ製油所増強でライセンス契約
…ICA Fluor、メキシコのVCMリバンプを受注
…フェノール樹脂で米印JV
…メキシコで5箇所の水力発電計画
…GazpromとCNPCが東シベリア開発でMOU
…露NKNK、来年にもクラッカーに着工
…Shell、エタンクラッカーでFEEDステージへ

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■エンジニアリングダイジェスト

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■データ・ファイル
・2013年度第2四半期の重電機器受注実績

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EnB 20号 表紙

 

EYE
戦略を持たない日本の原子力開発

 米国は軽水炉の製造能力を失っている。そのため、米国からのライセンスで製造を続けている日本は、米国の原子力輸出戦略上、重要なパートナーとして認識されており、世界の原子力発電市場で主要なプレイヤーとなっている。…というのがこれまでの日本の原子力産業における自己評価であった。しかしこれはもう通用しなくなってきている。
 米国は自国に製造能力が無い軽水炉よりも、自国で製造することのできる小型モジュール炉(SMR)を将来の戦略輸出商品と位置付けている。これならば米国製造業の輸出にも寄与することが出来るためだ。既に米エネルギー省(DOE)は複数のタイプのSMRの開発に予算を割いている。米商務省では既に、米国以外のSMRの有力市場をまとめている。特に有望なのがラトビアやトルコ、ヨルダン、リトアニア、アルメニアなど。またモロッコやガーナ、ナイジェリアなどのアフリカでも市場性を見込んでいる。
 これに対して、日本ではSMR開発は議論の対象にもならない。東芝が独自で4S炉というキャンドル炉タイプの小型炉の開発を行っているほか、国としては高温工学試験炉(HTTR)の開発を細々と続けているだけであり、明確な開発戦略も輸出戦略もない。運転試験すらできていない“もんじゅ”に原子力開発予算が集中し、新型炉の開発はモノにならなかったATR以後完全に止まっている。もんじゅへの予算を垂れ流し続けるよりは、SMR開発に予算の重点を置く方が、日本の原子力産業の未来にとって、よっぽど有意義だ。
 また、2018年の日米原子力協定の改定までには核燃サイクルを試験的にも動かしておかないと、改定に影響を及ぼす可能性があるが、もんじゅをこのまま継続するなら、それは絶望的。今すぐに、もんじゅを廃棄し、新らしい増殖炉をプラントメーカーにターンキーで発注すれば、実現の可能性は高まるだろうが、もはや時間はあまりない。

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EDITORAL
編集後記

○…自動車各社の業績が円安下、急回復している。自動車など製造業の回復が日本の景気の回復そして雇用の拡大や賃金上昇につながるというのは幻想と多くのエコノミストが警告している。高橋乗宣は自動車メーカーが儲かったのは国内製品が海外で売れるようになったからでなく、海外での稼ぎが円換算で増えるからだ。2012年の統計によると、現地生産と輸出をみると、北米で425万台(以下省略):189、アジアで850:57、欧州で148:85となっており、円安では国内の雇用や賃金は増えない。大企業製造業に景気牽引力がなくなったとする。
 自動車産業は関連産業を含めた、雇用への影響は巨大であるがゆえに、国内生産の数値は自動車企業の利害で済まず、政治的社会的にも大きな問題となる。国内生産=雇用維持、輸出は相手国の雇用を減らす効果を持つ。世界一の自動車メーカートヨタは国産300万台を掲げ、国内生産体制の更なる合理化を進めている。しかし現実には300万台維持は相当に困難な課題となっている。さらにトヨタの現地より日本から輸出重視の姿勢は軋轢のもととなり、更なる現地化が求められることになるのだが。
 日産は軽自動車生産を計画、国内100万台維持につなげるという。軽は日本国内需要であり、合理的判断だが、軽のような低価格製品への日本での参入は相当な困難が伴う。

○…11月23日は勤労感謝の日である。言い方は古いが、いわゆる「旗日」だ。「はたび」と聞いても、若者たちは何のことか分らないかも知れない。国の定めた祭日なので玄関に日章旗をかかげることから「旗日」なのだ。しかし、祭日でも玄関に日章旗を掲げている家はあまり見かけない。そのせいか、何の祭日なのか理解せず、「取り敢えず祭日なので会社・学校を休める」としか思っていない人が増えているのではなかろうか。
 まして、今年の勤労感謝の日は土曜日だ。最近は、土日休日が多いので、土曜日と重なった今年の祭日、勤労感謝の日を意識する人は少なくいかも知れない。これが日曜日と重なって振替休日にでもなっていれば、「はて、今日は何の旗日か?」と思う人も?
 ところで、勤労感謝の日とはどういう趣旨で定められたのか?戦前は「新嘗祭」であったことを知る人は少なくなっているだろう。趣旨としては祭日にはなっていないが、5月のメーデーとも相通じるところがある。戦後、国家神道を排除したい占領軍が、米国の Labor Day と Thanksgiving Day を併せた Labor Thanksgiving Day という祝日を考案し、これを和訳したのが「勤労感謝の日」になったということらしい。
 かつて江戸時代には年2回の「薮入り」が貴重な休日であった。大いに勤労の有り難みを感じたに違いない。

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