EnB 12号 目次
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■EYE詳細へ
日本にプロは居るのか?

■INTRERVIEW
新境地を開拓し、日本のビジネス拡張を
安全確保しつつインフラ輸出をバックアップ
経済産業省国際プラント推進室長 後藤雄三氏

■GLOBAL Report
世界のエンジニアリング建設産業、ブームが到来
シェールブームで復活し、労働資源不足に繋がる

■TOPICS
ENAA、第33回功労者賞を決定

洋上風力実証、福島沖で今秋開始へ

2012年度プラント受注、6割減少−産機工

■NEWS Flash
・三井造船、Sasolの米LDPEプラントFEED業務受注
・重工〜東芝、台湾高速鉄道延伸工事を受注
・東芝水電、ラオス向け水車発電機受注
・JFEエンジ、フィリピンの下水処理施設受注
…極東ガス、ウラジオストックLNGでMOU
…双日、パプアニューギニアのガス化学事業でMOU
…三菱重工、米国でWJP工事を連続受注
…日揮〜IHI等、ブラジル造船会社に出資
…JFEエンジ、九電工等と再エネ事業を共同推進
…IHI子会社と三菱日立製鉄機械が圧延機統合へ
…千代田化工、CO2リフォーマーでGSC奨励賞
…タクマ、下水道バイオマス発電で実証開始

■Projects News
…ABB、アルジェリアでLPGポンプステーション受注
…Agrium、窒素肥料プラント計画を中断
…Ascend、PDHでUOPのプロセス採用
…BP、珠海のPTAで政府認可取得
…カナダLNG、ヨーロッパへの供給契約獲得
…チャンドラ・アスリ、合成ゴムでJV設立
…Chevron Phillips、Sweenyで分解炉増設
…CNPC、エクアドルの製油所計画に参加へ
…米エネルギー長官、LNG輸出ルールを年末までに決定
…Essar Projects、アブダビで3件のPJ受注
…BASF、ブラジル石化コンプレックス拡張へ
…KBR、SasolからO2コンプレッサーのEPCm受注
…Kinder Morgan、原油パイプラインを拡張へ
…米でCO2-EORプロジェクト開始へ
…Petrobras、Comperj製油所運転開始遅れ
…Petrobras〜Sinopec、製油所FSでLOI
…Petronas、カナダでLNG計画に参加
…PTT、Binh Dinh石油・アロマPJで認可取得
…QP〜Qapco、Al Sejeel計画で技術ライセンス契約
…RosneftとPDVSA、オリノコ重質原油開発でJV
…三星重工、プラットフォーム他受注
…メキシコでガスパイプライン入札
…Sibur、BOPP生産能力を増強
…SK建設、チリで発電所受注
…仏SNF Floerger、ロシアでアクリルアミドプラント
…台湾Kuokuang、マレーシアで石油・石化コンプレックス
…Technip、カナダでポリエチレンプラント受注
…ヨルダン、シェール油発電プラントで入札
…SABIC〜三菱レイヨン、MMA/PMMAで入札へ
…オマーンの製鉄プラントで入札へ

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 12号 表紙

 

EYE
日本にプロは居るのか?

 日本プロフェッショナル・エンジニア協会の年次総会に、毎回ゲストとして参加している老教授がいる。この老教授、もう90歳というのに英語で海外のゲストと会話し、堂々とスピーチする活躍ぶりだが、今回のスピーチの内容には特に考えさせられてしまった。
 内容を一言で要約すると「日本にはプロフェッショナル・エンジニアは存在するのか?」ということである。目の前のPEの方々の存在意義を否定しているかのような、ちょっとドキっとする言葉であったが、その趣旨は「もっと現場にいって研鑽を積んで欲しい」ということのようだった。筆者のような門外漢がこのような話をしても、鼻であしらわれるであろうが、大先輩から問われると、エンジニア達も「確かに資格は持っているが、本当にプロフェッショナルと言えるのか?」と改めて問い直さざるを得なくなるだろう。そこから何を受け取るかはエンジニア個人の問題だが、筆者にとってこの問いは「そもそもプロフェッショナルとはどういうことか?」ということに繋がった。
 東日本大震災以後、まったく関係ないところにジャンジャンお金が使われてしまう復興予算、失敗相次ぐ福島原発処理。一体、日本のどこに「プロフェッショナリズム」が存在するのだろうか?
 日本は「場」が支配する社会だと言われるが、それは、プロフェッショナリズムの阻害要因と言える。組織という「場」ではなく、サービスの受け手を含む社会そのもののメリットを意識してこそ、それは成立するものだからだ。しかし、政治も行政も、内輪の問題が優先され、そのサービスの受け手側の事はしばしば、見失われてしまう。
 その内輪の倫理が優先されるのが当たり前とされているこの国で、本当にプロフェッショナリズムが存在すると言えるのだろうか?政治や行政を含めた、日本全体がプロフェッショナリズムを身につけていかなくてはならない時期となっているのではないか。そんなことを考えながら、老教授の言葉を胸に刻んだ。

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EDITORAL
編集後記

○…KJ社とMZ社の合併報道に納得がいかない。大マスコミNK紙がこのM&Aをリークしたものだが、結局KJ社トップの暴走だったらしく、取締役会で大差で否決され、あっけなくこのM&A取引は消えてしまった。
 NK紙は造船部門統合の動きとして高く評価していたらしく、その後も長いこと後追い記事を流し、KJ社のこの取引の開示が遅かったことなどで株主無視と批判している。
 NK紙は何か勘違いしているのではなかろうか。そもそもM&A取引は会社トップなど執行部の責任で交渉し、取引を取締役会が承認して、公開され、株主総会の承認と各国規制機関の認可で成立する。今回はKJ社の取締役会で不成立となったケースだ。
 NK紙の取引成立以前のリークが問題を混乱させた。リークで株価が混乱、未定案件だから両社が否定したものだ。その後KJ社の取締役会はいわば公開の形で、社長を更迭、M&Aを否決した。この段階でM&A交渉があったと認めざるを得なかった。
 この事案、リークさえなければ、通常の執行案件としてM&Aを否決、事案の責任をとって期末に社長退任という筋書きという、よくある社長交代にすぎなかったろう。
 こう見ると、今回のケースで株式市場などに混乱を起こしたのはNK紙ではないか。未定M&A案件のスクープは混乱を招くだけ、大新聞の公的責任を自覚すべし。

○…最近、公の場などで「ウソ」が横行している気がしてならない。もちろん、「嘘も方便」と言う場面があるのは承知しているが、「ここでウソを言っちゃおしまいよ」という場面で平気でウソをつく。
 それがフェアプレイを身上とすべきスポーツの世界で、だとしたらファンはなおさらガックリだ。日本野球機構が今季から統一球を飛びやすく変えていたこと。もちろん、規定の反発係数に合わせるために修正を行うのには何の問題もないが、それによってプレイ、成績に大きな影響が出るのは当たり前のことだ。その変更を公表しなかったのは言語道断。それどころか「仕様は変更していない」とうそをついていた。さらにメーカーに口止めもしていた。
 しかも、外務官僚出身の加藤良三コミッショナーは記者会見でまるで吐き捨てるような調子で発言していた。「私は知らなかった」「これは不祥事ではない」という主張だ。責任あるトップのとるべき態度とは到底言えない。そういえば、全柔連もそうだ。ファン、選手をないがしろにした閉鎖的な組織は、スポーツの世界でしばしば見られる。そして彼らは不祥事を糊塗するために平気でウソをつく。もっとも、腹の中と公の場で言っていることが違う「二枚舌」などを平気で使いこなせないと政治家、官僚の世界では出世はできないのかもしれない。

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