EnB 6号 目次
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■EYE詳細へ
アベノミクスで悪化する公共工事

■REPORT
発車できない海外高速鉄道

■GLOBAL Report
2012年ドイツプラント受注、18%減

■TOPICS
JOGMEC〜日揮、SCWクラッカーで実証へ

活発化するカナダの資源開発

海底メタンハイドレート採掘に成功

■NEWS Flash
・日揮、ビンツルLNG第9トレイン受注
・Toyo、相次ぎ海外プラント案件受注
・丸紅、相次ぎ発電プラントを獲得
・新日鉄住金エンジ、航空機格納庫受注
・タクマ、畜ふんボイラ発電受注
・三菱重工、海外初の原子力機器取り換え工事完了
・三井造船、マルタ向けDE発電設備納入
…横河電機、エジプトのGTCC向けシステム2件受注
…川崎重工、台湾向け石炭搬送コンベヤ受注
…日本サーモエナー、ウクライナ向け高温水ボイラー受注
…Hitz、海外拠点拡充

■Projects News
…Pertamina、燃料エタノールPJを計画
…Chevron、Kitimat LNGで6〜7割の販売先確保へ
…浙江恒逸集団、ブルネイに石油・石化計画
…Dow、中国にUnipol PPプロセス
…Dow、米湾岸地域で石化コンプレックス計画
…英Hinkley Point原発、政府認可取得
…EniとCNPC、モザンビークLNGで協業
…Enterprise、米湾岸地域でエタンパイプライン
…Fluor、西豪州Jack Hills拡張計画でスタディ業務
…印HPCL、Rajasthan州に石油・石化コンプレックス
…現代建設、ウズベキスタンで発電所受注
…Ineosと揚子石化、南京でフェノールコンプレックス
…Jacobs、中国で硫酸再生プラント受注
…Jacobs、豪Clydeターミナル転換PJ受注
…KBR、アゼルバイジャンでガス処理設備のFEED/PMC
…Kvaerner、カナダHebron GBSを受注
…Ma'aden/Mosaic/Sabic、リン酸コンプレックスで合意
…Pertamina、石化事業でPTTと協業へ
…三星エンジ、アゼルバイジャンで肥料プラント受注
…Sasol、米PEプラントでUnipol技術を選定
…Shell、JazanIGCC計画にガス化技術供与
…SK建設、Wafraの近代化工事受注
…ナイジェリア肥料計画で印TCEがPM受託
…宇部、三菱とロッテ、マレーシアでBRプラント
…Williams、カナダのPDH計画を推進
…オマーン、鉄道建設で入札へ
…ONGCと物産等、マンガロールLNGターミナル計画
…アブダビ初の廃棄物発電でPQ開始へ
…イラク石油省、海水処理プラントで入札へ

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 6号 表紙

 

EYE
アベノミクスで悪化する公共工事

 現在の脱デフレ政策は、公共工事に関しては逆風となってきているようだ。
 円安傾向は輸出産業には助かる話だが、輸入業においては逆にコストの増加に繋がる。その分、販売価格が上がれば、問題はないがそれでは購買力が低下してしまう。そのため安倍首相は「賃金値上げ要請」を出し、購買力の維持を図っている。一部企業はこれに呼応しているが、一部の大企業に留まるだろう。
価格を上げやすい、あるいは価格を引き上げても受容される製品・サービスならば、企業業績は少なくとも下がらない。しかし脱デフレでコストが上がっているのに、市場価格を引き上げるのが難しいという分野では逆に企業の業績は圧迫されてしまうのである。それが最も現れてきているのが公共工事の分野である。これまでの長年の地方経済の低迷による疲弊に耐えかねて、地方の工事業者は減少の一途である。いわゆるスキルド・レイバーも、地方では既に退職者が相次ぎ、必要なだけの人数を集めることですら、一苦労だという。
 それに、東日本大震災が追い討ちをかけている。ただでさえ少なくなった地方の業者は今、手当ての高い除染作業に取られている。従って、作業員の手当ても引き上げざるを得ず、レイバーコストは上昇してきている。既に約1年前に比べて2割程度の価格の上昇だ。これにアベノミクスで資材価格まで上がるとなると、コストの上昇を価格転嫁させざるを得ない。しかし公共工事には予定価格というものがある。平成25年度の予定価格は昨年の春から夏にかけて算定されており、その後のコストの上昇は省みられていない。従って、受注価格が上がる可能性は無いに等しい。しかも自治体というものは地元貢献をコントラクターに求める。そうなると結局、コスト上昇分をコントラクターが被るしかなくなる。政府は国土強靭化で公共事業を増加させようとしているが、その受け皿となるコントラクターにとって25年度は採算性では最も厳しい年になろうとしている。

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EDITORAL
編集後記

○…WBCの準決勝対プエルトリコ戦の8回、日本のチャンスがダブルスティールの失敗で潰えて敗退、3連覇を逃した。これについて多くの批判に曝されているが、このことに関する相手のプエルトリコのコーチのインタービューが面白い。1点を取られて、1死1・2塁、4番打者、同点逆転を覚悟したという。日本はこれまで豊富な戦力を背景に試合後半に逆転してきたチーム、大した投手力でないプエルトリコがそう考えるのは当然。テレビで見ていても、試合の潮目が変わったと感じた。それを弱者がとるリスキーな作戦で逸したということだろう。
 世界のエネルギー事情のなかで、いままで供給側に対して日本は弱いユーザーであったのが、潮目が変わって高価格で買う大量ユーザーとして、立場が強くなっている。米国の安価で大量のシェールガスブームが契機だ。当初内需主体の方針から、端的にいえば米国はシェールガスを日本に輸出して、その資金でシェールガスによる産業振興を図ろうとしているようだ。TPPに入ろうと入るまいと日本は米国産LNGを買い付けられるのだ。これに対してロシアも日本への売り込みを強めている。経済的にも破滅的なEUが期待できないので、日本市場・経済の立ち位置は強化されている。
 有利となった日本の立場を十分に生かした経済交渉の姿勢が必要な時期なのだ。

○…学校教育の一環としてのスポーツ関係部活動における「体罰」、「暴力」が次々と明らかにされている。以前からこの問題はあったはずであるが、大阪市立桜宮高校のバスケットボール部生徒自殺事件が大きく取り上げられたことを契機に、過去の暴力事件が次々と明らかになっている。つい最近では大分市の中学校の剣道部コーチによる殴る蹴るの体罰の映像が表面に出てきた。他に表面に出て来ないスポーツ界における暴力事件は数多いはず。
 なによりもこの問題が非常に根深いと感じさせたのが、オリンピック女子柔道選手などが告発した監督など指導陣による日常的な体罰、言葉の暴力などの存在である。ところで、日本の学校やスポーツ界で体罰が蔓延するようになったのは第二次大戦後のこととする説が有力らしい。戦前のスポーツ学校教育では暴力的な体質は少なかったという。日本の近代スポーツは明治以降に欧米から入ってきたが、その際、ルール、マナーなどを重視する武士道精神にも通じる意識があったというのだ。国際的にも異常だといわれる日本のスポーツ界の暴力的体質はどこからきたのであろうか。体罰にしか頼れない指導方法のあり方、適切な教え方ができる指導者不足の問題もあるはずだ。
 何よりも問題なのは「反省もなく、検証もなく、だれも責任をとらない」ことにつきる気がしてならない。

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