○…9月も半ばを過ぎたが、残暑は厳しいのものがある。それよりも、もっと暑くなりそうなのが政治の世界だ。既存政党においても離合集散が活発化する気配をみせている。さらに最近旗揚げをした政党、これから旗揚げをする政党が激しい動きを見せている。政界再編は必至なのかもしれない。これら政局を新聞、テレビなどマスコミが煽る。ますます、暑苦しさがつのるばかりである。
いずれにしても、素人には今後の政治体制の予測がまったくつかない。いわゆる“永田町の論理”とやらが跋扈する政治の世界は魑魅魍魎であるからだ。そこに、うごめく思惑は自分らを取り巻く範囲に限定される。おのれの選挙活動に有利か、おのれの政治活動に有利かなどの判断が最優先なのであろう。もちろん、政治的な主義主張は存在する。しかし、政局においてはそれらは簡単に覆される。何よりも政治家として生き残ることが優先されるからだ。選挙時における国民との約束、公約、マニフェストなどはいとも簡単に破られることを我々はみてきた。
いま、国民の支持を集めるためには「耳触りのいいこと」を言わざるを得ないのだろう。これからこれらの言葉が色々なところで垂れ流さるるに違いない。ただ、我々というより私個人としては、これら耳触りのいい言葉を二度と信用しない。特に、芸人と見紛う政治家においてをや。
○…ワールドベースボールクラシック(WBC)参加に反対していた日本プロ野球選手会が突如妥協したところから、第3回が来春3月に開催されることになった。選手会の反対の理由は主催の米大リーグ・大リーグ選手会と日本球団・選手会の利益配分の不公平ということだが、大リーグ側の姿勢は強硬で、日本の球団側が説得したもののようだ。
WBCは国別対抗戦、しかし欠陥だらけ、開催当初から日本選手会も含め、もっとも問題視していたのは開催時期だ。3月は各球団のキャンプ=シーズンを戦う準備期間である。来年3回目であるが、米大リーグ球団の協力はおざなりであり、契約問題や選手の立場からの出場辞退はあいつぎ、国別ベスト選手選出はできていない。ナショナリズムを鼓舞して比較的ベストチームの日韓は好成績をあげており、日本は2回ともチャンピオンとなっている。しかし、米国が本気でない世界一は空名にすぎない。
3月開催はWBCの影響が個々の選手に現れた。松坂のWBC後の故障者入りがその一例だ。大リーグ各球団は前回以上に腰が引けている。しかし日本の球団側は統一球の導入などWBCに積極的にとり組んでいる。日本球団にとってもプラスもない、選手への悪影響もある。韓国との無駄なナショナリズム対戦も多い。参加反対を唱えた日本選手会を応援していたのに残念至極。 |