○…恒例の米国コントラクター400社ランキング(2011年売上高による)が発表となった。デザインファームに続いて、コントラクターも2011年に不況からの脱出が明らかになった。詳細は次号で紹介する。
国内ではプロセス産業・製造業・石油・電力分野の上昇が見えている。コントラクターのビッグストーリーとしてシェールガス開発を挙げている。環境・許認可・上流ガス抽出・パイプライン・石油化学・ガス発電など多様な分野でのブームを予想している。最近、数件の大手企業によるエチレンプラント受注が発表されている。またLNG輸出ターミナルでの動きも伝えられている。米国は長年の夢であったエネルギーの自給に成功し、LNG輸出国になりそうだ。
シェールガス産出の可能性は北米にとどまらず中国・欧州・南米と世界中にあり、各国で熱心な探索開発が進んでいる。現代経済においてエネルギー資源の自給は一国経済の競争条件を大きく左右する。
再生可能エネルギーの限界は世界的にすでに明らかになっている。ドイツの場合、冷静に見て原子力に代わるのは、再生可能エネルギーでなく、豊富にある亜炭という自給炭化水素による発電であろう。
我が国は残念ながらエネルギー資源に恵まれていない。海外からの低廉エネルギー資源の安定調達が重要課題となる。
○…5月19日の土曜日午後、何もやることがなくボーとしていた。確か、午後2時少し前であろう。近所の公園にある「防災行政無線」放送が突然流れ出した。「こちらは水道局。午後2時から断水します」と。「浄水場汚濁?」といったことも言っているがよく聞き取れない。しかも何時まで断水など、時期的なことは何も言わない。慌てて、やかん、なべ等あらゆるものに水を溜めた。てっきり、放射線汚染との絡みと思った。
早速ニュースを聞く。その時点で「○○市が断水。○○で臨時給水」などの情報しか流れない。原因は何なのか全く分からなかった。実は、数日前から利根川上流浄水場でホルムアルデヒドが検出されていたのだ。江戸川から取水している広域水道企業団から、わが居住する市に取水停止の連絡があったのは断水する前日だったとか。関東3県で取水停止し、わが千葉県では35万世帯が1日〜2日間にわたって断水した。ホルムアルデヒドはアミン類であれば、水の消毒に使われる塩素と反応することで生成される。可能性のある有機物は多岐。だが、汚染源が特定されそう。
今後もうかうかしていられない。ところがその後数日のニュースはどの新聞、テレビも「金環日食」、「スカイツリー開業」一色。自分が直接体験したせいか、それらがそんなに大事なニュースなのだろうかと思う。 |