EnB12号 目次
詳細 のマークがついているものは記事の内容がご覧になれます。

 

■EYE詳細へ
正しい省エネには知見が必要

■INTERVIEW
Hitz、海外1,500億へ向け戦略策定へ
海外事業推進本部で仕組み作り

■GLOBAL Report
米国エンジニアリング建設業界総合トップはBechtel
2010年の米国のエンジニアリング企業の動向(2)

■TOPICS
高効率で省エネのスカイツリー熱供給

ENAA、第31回功労者賞を決定

■NEWS Flash
・日揮グループ、インドネシアから電解設備受注
・日立プラント、アラムコと圧縮機で包括契約
・千代田化工、次世代太陽熱発電でASEと提携
…丸紅、タイで大型複合火力2件受注
…川崎重工、海外向けSTGを相次ぎ受注
…JFEエンジ、ごみ処理プラント連続受注
…日揮、米シェールオイル権益を取得
…三菱重工、米国で石炭排ガスCO2回収で実証試験
…三菱重工、オーストリアで原動機エンジニアリング会社
…IHI、非接触給電装置で米社と提携
…Hitz、新GPS測位法を確立、津波計に設置へ

■Projects News
…HabshanCO2注入PJで技術入札
…大林産業、Jubailクラッカーで優位に
…Shell、カタールのオレフィンでテンダープロセスへ
…QPIC、サウジの石化PJで認可取得
…QPIC、アルジェリアのメタノールPJから撤退
…Al-Khafjiで入札延期
…Petro Rabigh第二期、7パッケージで入札
…エジプト肥料PJでEPCを発注
…KNPC、クウェート第4リファイナリの進展に期待
…イラク、新エネルギーを建設へ
…GE、Shellブラジルからサブシー・ウエルヘッド
…Saipem、エジプトでサブシー設備受注
…SK建設など、Wasitのシビルワーク受注
…Petronas、FLNGでFIDへ
…Shell、アパラチア盆地にエチレンクラッカー
…バングラデシュでNGL火力
…英で世界最大のバイオマス発電
…加Cenovus Energy、オイルサンド生産量を拡大へ
…豪Wheatstone LNG、環境認可取得も厳しい条件に
…McDermott、Pemexからパイプライン受注
…華能国際電力、コンバインドサイクル計画で認可
…Shaw、AEPの原子力発電運転延長サービス受注
…DOE、地熱発電に7,000万ドル
…Degremont、ドーハの排水処理拡張PJ受注
…PlutoLNG、スケジュール遅れでコストアップ
…現代重工、FSRU受注
…Tecnimont、インドでポリオレフィン受注
…Chandra Asri、石化能力増強へ

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 12号 表紙

 

EYE
正しい省エネには知見が必要

 原子力と節電の話を聞かない日がない。この夏、節電のためにサマータイムを導入する企業が増えているようだ。始業と就業を1時間早めることで、電力料金を抑えようというものだが、これは別に電力不足に対応したものではない。企業の電力料金の削減がその狙いといえるだろう。
 電力不足はピーク時の発電可能な電力が制限されているというものである。従って夏場のピーク時間体の使用電力を削減するなら電力不足への対応となるが、サマータイムでは、結局ピーク時間体はいつもと変わらず稼動しているので、電力節減への貢献とはならない。普通に考えれば当然のことだが「節電」という言葉のマジックで、電力不足に貢献しているかのように見えてしまう。
 この誤解がどこから生まれるのか。これは恐らく、kWとkWhとの区別がきちんとついていないからではないか?と疑っている。kWは瞬間の電力、kWhはそれに時間をかけたものである。「節電」と言ったときには普通、kWhを小さくすることを言うことが多いようだが、それが直接ピークカットに繋がる訳ではない。今夏で大事なのはkWであり、その混同がサマータイムという非合目的な活動となって現れているように思う。
 ところで肝心のkWを下げるには、ピーク時間帯の稼動を停止するのが手っ取り早いが、それでは夏の昼間、仕事にならない。どこかの自治体が「サマー・シェスタ制度」を導入するという話だが、その時間帯、一体どこで何をすれば良いのか。これも一件合理的ではあるが。あまり良く考えられているとは言えない。それならばむしろ、早朝6時から業務を開始して昼に終業したほうがピークカットとなるが、仕事というものは相手があってこそ。企業が丸ごと午後は仕事しません、というのも、ちょっと無理がある。全体性を重視する日本社会としては、全体で午後休業としなくてはならず、そうすると今度は生産性が低下して国際競争力がどうのこうのということになって、実に面倒くさい議論になる。 ここはやはり、エネルギーや熱の知見に長けた、我がエンジニアリング業界のノウハウを積極的に活用してもらって省エネを図るのがよろしかろう。

最新号目次へ

EDITORAL
編集後記

○…辞めるような辞めないそんな内閣が庶民に負担を強いる悪政を残そうとしている。最後の土産ともいうべきものの一つが、首相が固執する再生可能エネルギー法、再生可能エネルギー電力を高額で買い取る制度だ。高い自然エネルギーを全てのユーザーの電気料金に上乗せするもので、事業者や自家発電できる個人が得して、持たざるものが損する仕組みだ。高い自然食品は買いたい人間が買うもの。高い自然エネルギーも買いたいユーザーが買う制度でなければならない。電力自由化がまず最初なのだ。
 もうひとつの悪政は復興資金のための増税。復興構想会議は復興に臨時増税を提言した。さきごろ成立した復興基本法にもとづいており、今後の内閣も縛るものになる。議長五百旗頭は最初から財源について、「将来の世代にツケをまわさず、今の世代で支えあう」と増税ありきでスタートしていた。わが国の国家債務が巨額に達しており、財政再建により将来世代へのツケを減らすこが急がれている。しかし、災害復旧のような将来世代に大きく影響するものについては別と考えるのは、経済学・財政学の常識だ。さらにわが国の国債はほぼ国内で引受けられている。当面はギリシャのようなことはありえない。景気の足を引っ張る増税ではなく、別枠の復興債、PFIなど民間資金活用が中核となるべきなのだ。

○…懐メロしか歌わないので最近まで知らなかったが、「奇蹟の地球(ほし)」という歌があるようだ。1995年に桑田佳祐の作詞作曲でエイズ患者救済募金活動の一環として発売され、ミリオンセラーとなっている曲だそうである。一方で、「奇蹟の地球物語」というテレビのシリーズ番組がある。そこで、地球が“奇蹟である”という意味を考えた。海があり、大気があり、高度な知識を有する人類が生存する地球の誕生・歴史は奇蹟であると捉えてそれほど間違いではないだろう。
 あるところに書かれていたことを思い出した。地球が誕生して約46億年。その46億年を1年間に例えると、恐竜の出現が12月12日の未明。約15日間恐竜は生息した。人類が類人猿から分かれて猿人が誕生したのが500万年前で、12月31日の午後2時ごろ。人間が猿から分かれて1日も経っていない。現人類である「ホモ・サピエンス」が誕生したのが15万年前で、これは12月31日午後11時42分。日本の歴史は、縄文時代から始まったとして約1万年。計算すると、なんと1分8秒。つまり12月31日午後11時58分52秒から日本の歴史が始まったことになる。こうして見てみると、人類の歴史は、地球の歴史から見たらほんの一瞬に過ぎない。
 さしずめ、1千年に1度のことなど、ほんの瞬きのあいだ。自然を征服しようなどとは…。

最新号目次へ

Copyright (C) 2002 ENGINEERING JOURNAL CO,.LTD. All Rights Reserved.