○…ここしばらく、短命の内閣が続いているが、これほど酷い首相・内閣はないのではないか。内政・外交とも迷走・逆走が続き、外交ではわが国の国益を大きく損なっている。内政では、例えば法人税減税といいながら、その財源を企業に求める。こども手当の財源を各種控除の廃止で賄う。わが国の経済回復に痛手を与え、国民生活に悪影響を与えているというのが国民全般のコンセンサスだろう。政権交代の掛け声を支持した昨年の総選挙の結果なのだから、誠にやるせない。
総選挙で大勝したことで、本年の参院選で国民にノーを突きつけられても、政権維持可能ということで、現内閣は国民・国益よりもそれに全力を尽くしているようだ。せっかくなった代議士のいすを失いたくないことから。与党内にどうにも倒閣運動はおこりにくい構造だ。
ここに来て、反執行部の小沢派の活発な動きや、連立・大連立の動きが伝えられている。起訴の決まっている小沢に代わる首相候補をどうするのか、民主党と組むことがマイナスにしかならない状況で恒常的な連立を組む野党がいるのかなどなど、政局が本当に動くか疑問だ。しかし、国民にとって現状のリセットはどうしても必要だ。結果はどうあれ、早い時期の総選挙や大幅な政界再編で、新たな政権が望まれる。
○…「今時の若者は…」という言葉が、4000年前の古文書に載っていると聞いたことがある。有史以来何度この言葉が使われたことだろうか。さしずめ、人類が最も多用した言葉のベストテンに入るのではあるまいか。その言葉の背景には「俺達の若い頃は決してそんなことは…」という物忘れのなせる業もあるに違いない。
自分の若い頃など決して誉められたものではないことは自分自身が一番よく知っているが、それを恐れずに「今時の若い者は…」ということを一つだけ言いたい。
それは、通勤電車での態度だ。朝食を摂る時間がなかったのか、人前もはばからずおにぎり、パンなどを頬張る若者がいる。それも立派な身なりをした青年、OLなどで、露ほども恥ずかしいこととは考えていないようだ。極めつけは、鏡とにらめっこをして化粧に精を出す女性。これも若者が殆どだ。他人の目など気にしない。
だが、これらの行為は人前にさらすものではない。「食事は基本的には恥ずかしい行為。ともに食事をする、同じ釜の飯を食うことによってうちとけるのは、お互いに恥ずかしい行為を見せ合うからだ」とか。見知らぬ人に見せる行為ではない。まして、一連の「化ける過程」を他人に見せるなど。
2010年流行語大賞ベストテンに「傍若無人」という言葉を入れて欲しい。 |