EnB14号 目次
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■夏季特集号「エンジニアリングイヤーブック2010」
主要企業のエンジニアリング戦略
エンジニアリング業界アウトルック
・対象分野・市場が拡大傾向
・採算性高まる専業大手3社
・事業分野の拡大へ−鉄鋼系エンジ
・海外インフラを目指す造船重機
・海外展開を加速する重電・重電工事
・計装2社、保全・省エネ、新規分野へ
・ゼネコン−医薬・環境分野が堅調
・事業型案件、海外案件で活路−水・環境
・エネルギー関連が好調−機械・工事
・再編が進むユーザー系エンジ
2009年度主要プロジェクト一覧
海外エンジニアリング企業の業績

■Report
09年度海外プラント成約高は5.9%増
総額167.2億ドルに

■GLOBAL Report
中東ブームで韓国建設・プラント輸出は活況が続く
韓国の本年の海外建設・プラント受注実績

■GLOBAL Business
・中国海外コントラクト、上半期受注が15%減
・ナイジェリア収賄、Technip・ENIが罰金支払で和解
…URS、英国Scott Wilson買収戦に勝利
…AECOM、Tishman Constructionを買収
…CDI、Kimballを買収
…WillbrosのInfrastruX買収完了
…McDermott取締役会、Babcock Wilcox分離承認
…Babcock International、VTの買収完了
…Stantec、Industry and Energy Associatesを買収
…CDM、Wilburと統合を協議

■NEWS Flash
・日揮など、天然ガスからCO2回収技術を実証へ
・丸紅、相次ぎプラント受注
・スチールプランテック、ベトナムで製鉄設備受注
・新日鉄エンジ、さいたまクリーンセンター整備事業を受注
・三菱重工、実用規模CCSのFEEDをFWと共同受注
・三井造船、海外インフラに期待
…千代田シンガポール、化学製品ターミナルを受注
…カワサキプラント、トルコからセメント排熱発電受注
…IHI、米国向けAP1000格納容器を初出荷
…三井造船、タフマープラントを完成
…リックマース、現代商船の日本代理店に
…JFE、鋼管杭地中熱利用空調システムでETVマーク

■Projects News
…イラク政府、Shell〜商事のガスPJを認可
…伊藤忠、豪Beachとシェールガス開発で合意
…TPC、デボトルネックを再開
…Aker Slutions、ジャケットのEPC受注
…物産〜ダウ、米で電解事業
…PetroVietnam、ベネズエラで石油探査
…UAEの油田開発でFWがPMCに
…イクシスLNG、EISを発表
…Saipem、クウェートでガス昇圧設備
…Fluor、Sharガス田開発でPMC
…アブダビ、Sharガス田で4件を発注
…KBR、アルゼンチンでアンモニアプラント
…寧波Heyuan化学、LummusのDMTOプロセス採用

■フォーラム

■データ・ファイル
・2010年6月の重電機器受注実績
・2010年5月の環境装置・産業機械受注状況
・エンジニアリング業の2010年5月の動向

■エンジニアリングダイジェスト

■Editorial 詳細へ

EnB 14号 表紙

EDITORAL
編集後記

○…お盆というのは全国的には8月15日前後に行われることが多いようだ。企業もこの前後を夏休みとして、帰省ラッシュもここに集中する。お盆を7月15日に実施するのは東京の一部だけらしい。お盆は本来旧暦の7月15日前後に実施されたもので、正月行事に対応する年半ばの行事という性格があった。明治政府の新暦切替でそのまま7月15日というのでは、農作業・気候などから支障があり、政府の旧暦行事廃止との妥協で新暦で1月遅れが定着したらしい。
 中国など東アジア各国が、旧暦正月を祝うなど旧暦行事が残存しているのに対し、日本では残っているものは少ない。中国は旧暦を農暦としているように、中国伝来の旧暦は中国北部の農業を前提としたものが多く、日本の農業では新暦で対応が可能だったのが政府の旧暦行事廃止推進とともに、新暦への徹底した移行の原因だろう。
 旧暦2033年問題というのがある。太陽暦が閏日を入れて実際の太陽の動きと調整するのに対し、旧暦=大陰太陽暦は閏月を入れることで調整する。日本の旧暦は天保暦と呼ばれ、中国の暦から独立したものだ。その天保暦のルールでは2033年の閏月をいついれるか決定できない。日本旧暦には決定する管理者がいないという事態だそうだ。中国旧暦でも別の年次で生ずる可能性があるが、公的な管理を受けており対処可能だ。

○…7月末にドイツ・ベルリンで走行中の老朽化した二階建てバスが発見され、警察当局に押収されたというニュースが報道された。そのバスの走行距離は実に180万キロに達していたという。地球の45周分にあたる。押収されたときは60名以上の乗客を乗せ、スイスに向かって走行中であったという。車体はさび付いており、フロントガラスに大きなひびが入っていたそうだ。想像するに運賃は格安だっただろう。タイヤもすり減り、ブレーキにも欠陥があったという。乗客もまさか180万キロも走行しているバスとは知らなかったろう。
 180万キロという数値を換算してみると、時速50キロで走行したとして、毎日12時間、8年間以上も休みなく走らなければならない。そんなことは物理的に不可能と思われるので、多分20年間以上をかけてそのバスは運行していたものと推測される?
 写真で見る限り、外観はそれほどお粗末ではない。しかし、そんなおんぼろバスとは知らずに乗っていたとしたら、乗客は怒り出すに違いない。バス経営者は誰だか知らないが人命軽視も甚だしい。
 とはいえ、不謹慎かもしれないが一つ感心することがある。状態から考えると常に整備をしてきたバスとも思えない。それでも180万キロ走ってきた。そのバスの製造会社の技術力に感心する。

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