EnB09号 目次
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業界を進化させる気概

■REPORT
TEC、PCB廃棄物処理施設を継続施工

■GLOBAL Report
米国デザインファーム、不況の長期化を懸念
2008年の米国のエンジニアリング企業の動向(1)
−デザインファーム編−

■TOPICS
日揮・重久会長兼CEOが退任
変質を遂げたごみ焼却炉市場

■NEWS Flash
・川崎重工、シンガポールから地下鉄電車受注
・国内LNGタンク、相次ぎ発注
・東芝〜WH、原子力事業を拡大へ
…NEC、上海から大規模無線LAN受注
…Hitz日立造船、太陽電池フィルム製造システム確立
…三菱重工、OPK造船近代化のFSに参画
・新日鉄エンジ、新任役員の横顔

■Projects News
…AMEC、イクシズ・ガス田のFEEDを受注
…英国新規原発計画、仏独が事業獲得
…Iberdrola〜GdF、英原発入札から撤退
…クウェート、Al-Zour製油所で再入札へ?
…ナイジェリア、ガス・インフラ開発で15社指名
…インドネシアで肥料プラント計画
…インドで新規LNGターミナル計画
…インドネシア政府、新規製油所建設でインセンティブ
…イラク、原油パイプライン建設を検討
…Jacobs、インドのDHDTプロジェクトでPMC
…中・カザフJVで原発コンストラクター設立
…L&T、マンガロール製油所増強PJ受注
…PEMEXは製油所拡張に120億ドル投資へ
…Senoro LNG、資源量不足で遅延
…PlutoLNGで設計業務発注
…中国でセルロース系バイオエタノールPJ
…PNG LNG、供給先を確保
…PEMEX、EOプラントを発注
…PetkimとNPCが石化コンプレックス計画
…PetroChina、残油脱硫プロセスでLuumusを採用
…GorgonガスPJ、サイト拡張で認可
…Shaw、アルジェと南アで受注
…Parsons、ヒューストンのLRTを受注
…ABB、アルジェリアで変電所受注

■フォーラム
■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況
■連載
…しらないでは済まされない
海外プロジェクト建設法律のミソ
■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 09号 表紙

 

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業界を進化させる気概
「今後は、ものづくりで輸出して利益を出すという時代ではなくなっていく。プロジェクトを売る、事業を売っていく時代になる。新興国が伸びてきて(G8ではなく)G20でなければ世界が動いていかなくなってきた。その新興国からは、総合的な技術力が求められている」。日揮会長兼CEOを退くこと決めた重久吉弘氏は、その会見でこのような言葉を述べられた。

エンジニアリング産業は、プラント建設を通じて、新興国の産業インフラの構築に貢献してきた。PM知識体系をベースにEPCをコアコンピテンシーとして、その力を発揮してきた。だが、EPCの前後、コンサルティングやプロジェクトの仕様決定、PMCサービス、そしてプラント完成後のO&M、アセットマネジメントの面では、今ひとつ展開しきれていない。

ここまでは問題意識として、広く業界内で認識されている。しかし重久氏が見据えるエンジニアリング産業の将来像はすでにそこを超えてきている。産業インフラの構築と運営だけではなく、新興国における産業そのものをマネジメントするということまで、広がってきているように見える。

実際、「中東では住宅産業がない。しかも家を建てるのに莫大なお金がかかり、断熱性なども良くない。日本の住宅産業の技術をここに持ち込めば、住宅の供給面でも家庭の省エネの面でも貢献できる」と語っている。ここまでいくと、既にエンジニアリング会社の範疇を超えてしまうような気もするが、その背景には重久氏の「中東に貢献したい」という強い思いがある。その思いが一企業の枠を超え、日本と中東を結ぶ力の源泉となっている。

かつて行われた安倍元首相の中東・アフリカミッションでは、中東での重久人気の高さに経済産業省の担当者は驚きを隠さなかった。
エンジニアリング会社のトップは新興国への貢献に対して使命感を持つ人が多い。むしろそういう気概が無ければ、エンジニアリング会社のトップとして、企業を引っ張っていけない仕事なのかも知れない。そしてその気概こそがエンジニアリング会社を、その範疇を超えつつ進展させていく力となるのだろう。
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編集後記
○…著名なジャーナリスト フリードマンの著書「グリーン革命」が話題になっている。この原著の題名は「温暖化、フラット化、人口過密化」、この3大問題が世界の経済社会の挑戦課題としているそうだ。フラット化はIT技術の発展が世界経済を一体化し同等な条件での競争などの地殻変動を指摘したフリードマンのコンセプトだ。

問題は人口過密化だ。人口増大だけでなく、世界中が生活水準の向上、大量消費社会を志向していることだ。これこそが世界的な開発の続進・自然破壊の原因だ。温暖化が原因とされている生物種の減少・絶滅のほぼ全てが、人間の開発行為が原因だ。

現代の大量消費経済・社会は大量のエネルギー資源を消費し、かつ安定レベルを必要とする。まさに自動車やIT技術の前提条件だ。石油など炭化水素資源はまさに好適のエネルギー源なのだ。枯渇しない風力・太陽・バイオという再生可能エネルギーに代用することができるかと言えば、風力・太陽の量的・(安定度など)質的に資格に欠ける、バイオは本来人口を支えるべき食糧資源の転用だから限界がある。石炭を含めた炭化水素資源を効率的に使うことが最善の方策だ。ウランも含めて1000年近くの資源量があるという。もっとも、原子力は核兵器転用の可能性のある現技術・システムは拡散が恐ろしい、この解消が急務だ。


○…今も年に数回、山に行っている。しかし若い時と違い、テントを担いで行き深山で寝るなどということはもうとてもできない。必要最低限の装備で山小屋に宿泊するという安易なパターンだ。そして、気持ちの持ちよう、感じることも多いに違ってきた。

多分、よく言われる感受性が減退してしまったのではなかろうか。黒々と連なる下界を見下ろし、満天の星を見上げながら「森羅万象」を感じることなどもうない。宇宙に存在するすべての事象を体感したつもりになり、己の極々小さな存在を認識することなど、もはや皆無である。

それにしても、宇宙間を「森羅」という言葉にあてはめたことに感性を感じる。勝手に解釈すれば、「森がつらなる」という表現で宇宙空間を表しているのであろうか?言い換えれば、大自然のなかのおのれ、ということを体現しなければこういう言葉は生み出せないではなかろうか。

もはや、我々の身近には人の手の入らない自然環境などは殆ど存在しない。「森羅万象」などを感じなくても日々の生活には何の支障もないはずだ。

そして、この言葉が使われることも少なくなっているような気がする。ただ、江戸時代の戯作者、「森羅万象」は淋しがっているかも知れない。
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