○…「ペットボトル・古紙 資源ゴミが“カネ”になる」の1弾「ペットボトルと古紙のリサイクルのゆくえ」というテレビ番組を見た。ゆくえが中国であることは知られているが、今回は最新の中国の状況がわかり具体的にゆくえが明らかになっていた。 日本のペットボトルリサイクル制度は8年前から実施された容リ法の優等生として確立されており、回収した自治体から容器リサイクル協会が引き渡され、料金を協会側が支払って再商品化業者が再生していた。ところが4年前から自治体から中国向けに売却されるルートが増大し、ペットボトルリサイクル制度は崩壊に向かっている。 中国ではポリエステル繊維原料として原油高もあって、バージン原料に比べて再生原料は半額に近く、大量にポリエステル綿に加工されている。中国ではペットボトル回収は始まったばかりで、空ボトルを買い取っており、質も良くない。しかるに、ペットボトル再生原料価格は質の良い日本の方が安い。これは回収選別などに使われた自治体の税金が回収されない事を示している。 グローバル経済において国内を前提とした現行の容器リサイクル制度は廃止すべきだ。番組でいっていた「ゴミは選別することで商品になる」とは至言だ。商品なのだから、ペットボトルや古紙のリサイクルは自治体主体でなく商品経済に任すべきだ。
○…30数年続けてきた喫煙の習慣を止めようか迷っている。何しろここ数年というもの喫煙に対する風当たりが強まるばかりだから。取材で会社を訪れれば、かつて聖域であった応接室からも灰皿が撤去されてしまった。タバコを吸う輩など、会社に立ち入ってはいけないと言わんばかり。もちろん歩行禁煙などは論外。タバコが累積赤字補填に大いに貢献したJRの駅でも喫煙場所は隅に追いやられる。「タバコは地元で買いましょう」という看板を掲げ、タバコ税をあてにしていた自治体も、いまや喫煙者を目の敵にした方策を打ち出した。 その上、「タスポ」であり、販売価格の大幅値上げ(1,000円)構想である。1千億円をかけて実施したといわれるタスポは申し込まなかった。「タバコを買うのになぜ免許証みたいなものがいるのか」と考えた。今はやりのいじめとしか思えない。生来のへそ曲がりゆえ、目の敵にされればされるほど反発したくなる。それで、タバコは死ぬまでやめないと決めていた。 しかし、本当にタバコが1,000円になったとしたら、この方針を曲げざるを得ないと思っている。大体、「税収アップを狙っているのではない。健康増進を考えてのことだ」という言い草が気に食わない。大きなお世話だ。本音は「貧乏人は吸うな」かと、勘ぐりたくなる。
|