○…ロシアはエネルギー資源国として復活してきたが、同時に日本との経済関係も希薄になった。しかしロシア専門家によると、最近対日姿勢がかわりはじめた。ロシアが資源輸出国からの脱却=「オランダ病」の回避を重要課題とし始め、これに役立つ国造りのノウハウ・技術をもった国として日本が再発見されたという。そのとおりだが、自動車のような消費財、ハイテクなどでは具体的な協力の姿が描けるが、資源・素材関連では肝腎の輸入以降の化学など加工段階などでの協力は簡単ではない。 エンジアリングシンポのパネルは「21世紀の地球社会の課題解決に向けたエンジニアの挑戦」、2005年のOECD(国連経済開発機構)の事務総長選立候補の竹内佐和子教授が司会、日本のエンジニア・エンジニアリング企業の国際貢献という意味合いがあったようだ。竹内教授のフランスの総合的水企業の評価、パネリストの西本教授の言う日本の製造業のもつシステム力を生かしたパッケージとしての技術移転など日本のエンジニア・エンジニアリング企業の国際貢献の方向として示唆に富む議論であった。 国造りへの協力は日本の先進国としての責務だ。必要なのはまさにパッケージとしての国造り支援だ。資金供与・プラント建設・機器供給だけでなく、操業・事業ノウハウも含めたパッケージ化が不可欠だ。
○…これを書いているのは、読者の皆さんが本誌を手にする約1週間前だ。そのころテレビ、新聞で何が話題となっていたか憶えておいでだろうか。 今朝の民放のワイドショーは、「亀田興毅の謝罪会見」関連で埋め尽くされ、延々と放送された。どの局も同じ。昨夜の民放ニュースも協栄ジムの会長が亀田家を訪れる話題がトップニュース(一部だろうが?)。私も別にボクシングが嫌いではない。謝罪会見も少しは見てみたかった。多分今晩のニュース番組はその話題が中心となる?これでいいのだろうか? 「ワイドショーがいやだったら見なければいい」といわれると、その通りだが、ちょっと待って欲しい。多くの家庭では出勤前のひと時はテレビをつけっ放しではなかろうか。いやでも、朝青龍のモンゴル帰国の話題、時津風部屋の事件についての放送、コメントが目・耳に入ってくる。政治・経済の話題は皆無とはいわないが、あくまで付け足しの感は免れない。 しかし、このように垂れ流される話題が我々の生活にどのような関わりがあるというのだろうか。もっと大事なことはないか。我々が日常抱いているかもしれない憤懣を、ガス抜きしようとしてしているならば大きなお世話だ。これから当分ワイドショーを見ないことにする!
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