EnB 11号 目次
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■EYE
公共事業そのものが危うい詳細へ

■REPORT

海外との協業を深化する三菱重工
Adobe、新たなるプロジェクトツールとなるか?

■GLOBAL Report
米国コントラクター、繁栄を享受、受注を選択
URSがWGIを買収、CH2MもVECOと買収交渉

■TOPICS
開発進むLNG関連技術
求められるCDM改革「省エネを本流に」
グローバル化するエネルギー政策

■NEWS Flash
・双日、ブラジルで繊維プラント受注
・住商〜AEパワー、南アフリカから変電設備受注
・新日鉄エンジ、首鋼京唐鋼鉄からCDQを受注
・スチールプランテック、フィンランドから冷間レベラー
・三菱重工、米国から大型風力788基を連続受注
・住金〜住商、Statoilと油井管長期供給契約
・日立とGE、原子力事業体制を確立
・日立プラント、中国に移動電極式電機集塵機を初納入
・前川製作所、ラオスでCDMプロジェクト
・JSPE、「社会に貢献するエンジニア」目指す
・JBIC、初のPJポートフォリオ型プロファイ
…三井物産、カナダのGTCCに融資実行
…三菱商事、韓国のN2O削減事業で国連承認
…東芝プラント、PASMOでも出席管理

■Projects News

…スラウェシ島でリファイナリー計画
…Fujirah製油所計画が見直しへ
…Atyrau石化計画が認可取得
…中国で石炭メタノールプラント
…Jubail製油所でFWが設計業務受注
…印ダヘジ石化PJでSabicが参加を検討
…PetroChina、重質油処理能力を拡充
…Rosneft、Angarsk製油所増強・近代化を計画
…サウジJizan製油所商談に丸紅が参画ヘ
…RasLaffan C IWPPでビッダーがラインアップ
…Adco、原油生産設備で入札へ
…クウェート、ガス分留プラントで入札へ

■フォーラム

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■最近のプロジェクト受注・契約状況

■連載

しらないでは済まされない
海外プロジェクト建設法律のミソ

■エンジニアリングダイジェスト

■EDITORIAL
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EnB 11号 表紙

 

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公共事業そのものが危うい
 先日、日光市でごみ処理施設の入札が行われた。予定価格が65億4,800万円の工事に対し、落札した川崎技研JVの提出額は39億6,000万円。落札率は60%である。競合した他の2社はいずれも65億円台を提示していたから、川崎技研JVが「飛び降りて」落札した結果といえる。弊誌では以前から、ごみ処理プラントにおける低価格入札を危惧していたが、それが具体化してきたようである。
  低価格入札は談合の排除が強化された時点から危惧されていたものの、昨年には早速現実のものとなり、自民党があわてて対策委員会を立ち上げてたものの「泥縄」の感は否めない。
  何故、低価格入札のような事態が起こるのかといえば、公共事業の入札が硬直的だからだ。はっきり言えば公共工事の入札が「価格中心主義」であり、価格以外の技術評価などの要素は殆ど参考になっていないためだ。価格が高くても技術面で優れた提案を採用するような、技術と価格をバランスよく評価できる仕組みがないのだ。「品確法」というものがあるが、これは品質保証ではなく、何かあったときに自治体が責任をコントラクターに転嫁する仕組みに過ぎない。
  こうした問題に対して、抜本的な改革がなされていないのは、海外での入札と契約の手法を日本の政治家、自治体、学者がご存知ないためかも知れない。そもそも日本は談合の文化の中で高品質の公共工事が行われてきた。談合を排除するということは文化的背景を変えながら、入札制度をより合理化しなければならないのだが、それができていないため、公共工事のリスクは昨年以上に大きくなっている。
  低価格入札の頻発はその歪だ。新潟県では低入札価格調査対象となった案件が2006年度は前年度の4倍以上に膨れ上がっている。また東京都では、2006年度に業者辞退などで入札が成立しなかった「不調」案件が前年度の3倍近くに急増したという。業者側は不採算となる低付加価値案件を避け、採算の見込める案件に集中するようになっているが、そこでも低価格入札の風が吹く。このままでは公共工事そのものが成り立たなくなるにそれほどの時間は必要なさそうだ。
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編集後記

○…年金や介護問題、大変な騒ぎになっている。これらは、マスコミや政治家が主導して悪者探しとバッシングをしているにすぎず、問題の解決にはなっていない。介護ではコムスン及び経営トップへのバッシングが続いて、利用者・関係者の不安をあおっている。
 コムスンは不正摘発事業所を廃止して処分逃れなど、コンプライアンスの不足や、また経営者として世論へのリスクヘッジの欠如を問われても仕方ない。2000年介護保険以前、そして介護保険で介護のビジネス化を標榜して、優秀なスタッフをあつめ全国展開した意気揚々とした同社に比べると、その後の質の低下は著しい。しかし、他の事業者と比べて平均的に劣るものではない。不正も他事業者も同様だ。
 介護保険で参入した事業者が直面したのは介護ビジネスは成り立たないという現実だ。コムスンは大幅にリストラする。その後事業は拡大するがビジネス化はできず、今回経営トップ自身が介護がビジネスにならないと明言した。この現実が介護事業者の不正の背景だ。この4月から官が引き締めに入り、不正摘発とともに、官がサービス内容まで事細かに指示・規制する形で運用され、利用者の意向は反映されにくい。 利用者に必要で、実際に可能な体制・システムが何か論ずべきなのではないのか。
○…最近、我ながら歳をとったと感じる。体力の衰えというより、世の中の動きについていけない、あるいは理解ができない出来事が頻発しているからだ。ますます凶悪化している事件だけではない、政治を含めた社会の世相についていけない。これが、当たり前と思っているかもしれない若い世代にとっては、単なる年寄りの繰言でしかないだろう。だから歳をとったと感じている。
 誰が見ても凡人でしかない我がこし方を、時々振り返ってみることがある。貧乏であった。とにかくいつもひもじかった。昭和20年〜30年代はとにかく周りすべてが貧しかった。けれど、子ども達は元気だった。喧嘩はしたが陰湿ないじめはなかった。テレビ、ゲームなどはないから外を飛び回る。勉強しろなどと親は言わない。先生は恐かったが、やさしかった。生活に追われていたのであろうが、妙に明るい世相であったような気がする。
昭和40年代は個人的には多くの不安を持っていたが、社会全体は少なくとも今よりは未来に希望を持っていたような気がする。
 ところが、今はどうだろう。いろいろなものが便利になり、物質的に豊かになった。けれど社会全体が未来に希望を持っていないのではなかろうか、人々の心はますます荒んではいないか。団塊世代の繰言であろうか?

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