○…バージニア工科大大量射殺事件、長崎市長射殺事件。続いてヒューストンのNASA職員射殺事件、これは技術サポート派遣のJacobs Engineersの社員が仕事の評価の恨みからNASA職員を射殺・自殺したもの。米国では既遂・未遂のバージニア工科大模倣事件が多発しているという。バージニア工科大事件では30人が射殺された第2の事件は防げたのではないかと、2人が射殺された第1の事件後の警察・大学の対応について疑念が持たれている。 長崎市長射殺事件の犯行は17日夜だったが、その日午前中に犯行声明がテレビ朝日の「報道ステーション」に届いていた。この番組は芸能プロに委託しているため、芸能プロの報道ステーションスタッフが夕方開封、かつ夜だからと通報しなかった。状況を軽視したのだ。言い訳の「報道ステーション」はテロップで犯行声明としながら、具体的犯行が明示されないからと犯行声明でないと、責任逃れに終始していた。 驚いたことに、報道機関としてのテレビ局が「報道番組」に関与していない! テレビ局が速やかに通報すれば事件は防げた可能性があったのだ。擬似報道番組「報道ステーション」とテレビ局の責任は「あるある」より重い。テレビ局は番組の全責任を負っていることに対応した管理体制を構築しなければならない。
○…数ヵ月前わが住まいの近くに、「○○ショップ」という安売り店ができた。のぞいてみると、それほど大きな店舗ではないが、日常生活に必要な品物はほとんど揃っている。台所用品、文房具、菓子類、果物、野菜、飲料、惣菜類などが並べられている。日曜大工用品まである。先日、筆と朱色の墨汁が必要になり、これはないだろうと思いながらその店をのぞいたらあったのだ。すべての商品が104円である。しかも24時間営業。見ていると客足は途絶えることがない。確かに便利だ。 20年近く付き合いのある近所の八百屋は、「もう廃業するしかない」と言っていた。そのとなりの酒屋も青息吐息らしい。コンビニエンスストアの出現でこれら小売店は大きな影響を受け、酒屋がコンビニに変わったところを数多く見てきた。さらに今度は「○○ショップ」である。いまに、全国を「○○ショップ」が席巻するかも知れない。規制撤廃、競争社会、リストラ、結構である。だが、この行き着いた先が「○○ショップ」では? あたかも、これら安売り店は消費者ニーズに応えているかに見える。果たしてそうだろうか。そんなに安い価格で本当に利益が出るのか。メーカーはコスト削減のために正社員を雇わない。非正社員が溢れるはずだ。消費は喚起されない。めぐりめぐって消費者が損をする?
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