○…8Chの「あるある大事典」が納豆をテーマとした番組でスーパーで品不足を起こした上に、データや外国人学者のコメントなどの捏造が判明、バッシングを浴びて中止された。政治家・官僚はこの機会にテレビを統制すべく、法律を制定、権力志向の発言を繰り返している。 この番組に捏造があるとは従来から言われており、実際の検証でボロボロでてきた。だが、この番組に従って納豆などを食った人が何か被害を受けたのだろうか。商品関連の業界はこの番組の紹介商品が売れたことでプラスを得てきた。この種の食品情報を提供することで、スーパーで商品が売れるという番組はほかにも多くの局に存在する。他番組には捏造がないのか。生の豆を食って下痢をする事故を起こした番組もあり、「あるある」が他の番組に比べて悪質なものとは思えない。そもそも視聴者はこれら番組を基本的には情報番組風のバラエティと見ており、自分が納得したものをテストしているだけだ。効果がなければブームはすぐに収まっている。政治家・官僚の介入を招いたのはかえすがえすも残念だ。 「あるある」の検証番組によると、捏造は孫請によるもの、テレビ局側は知らなかったという。下請・孫請が実際に製作するのは当然だろうが、問題はテレビ局の品質管理・プロジェクト管理がなっていないことにある。
○…わが国でもいよいよ本格的にエタノール燃料の利用が開始されるようだ。すでにバイオエタノールを直接3%まで混ぜた自動車用ガソリンの販売が解禁され、山形県新庄市などで導入されているものの、ガソリンより製造コストがかさむため、普及は進んでいなかった。 しかし、政府は「京都議定書目標達成計画」で、2010年度までに原油50万kl相当分をバイオエタノールなどの植物由来の燃料で賄うことにしている。石油連盟はこのうちの約4割(原油換算21万kl分)に当たる36万klのバイオエタノールを合成して、ガソリンに混ぜる計画を進めている。バイオエタノールは燃やしても二酸化炭素の総量が増えないといわれている。 世界のバイオエタノール生産量のうち、約7割がブラジルのサトウキビと、米国のトウモロコシが担っているという。両国はエタノールの自動車燃料への使用を政府の計画として促進している。ガソホールである。植物であるから理論的には無尽蔵に生産が可能である。しかし、生産には膨大な土地が必要だ。 そして懸念されるのは、安定的な供給と食料問題への影響だ。事実、米国ではトウモロコシ価格が急上昇、飼料コストが上がり、食肉価格も上昇しているそうだ。今後、エタノールが食糧を駆逐してしまうことも…?
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