○…BPが大型バイオディーゼルプラントをインドネシアに建設、10万haの農園を買収する。東南アジア諸国でパームオイルベースのバイオディーゼルへの大型投資が計画されている。マレーシア・タイ・インドネシア3国で2010年には2006年の24倍の生産が見込まれるという。 バイオ燃料はCO2を計算上増加させないということから、地球環境にやさしい燃料として、投資が急拡大している。バイオエタノールはガソリン混用ないし代替材として使用され、コーン原料の米国・サトウキビ原料のブラジルが生産基地として注目される。欧州ではバイオディーゼルが中心だが、原料の植物油資源は自給できない。主として東南アジアからの輸入に頼ることになる。 パームオイルは食用油、洗剤原料として消費され、これに石油価格高騰で環境にやさしい燃料バイオディーゼル原料需要、更なる洗剤原料の石油から転換も加わり、需要拡大に拍車がかかっている。
しかしパームオイルの原料は森林を焼き払うなどで造成される大規模農園で生産される。パームオイル生産拡大は大規模な自然破壊に繋がるのだ。ブラジルのサトウキビ生産拡大も同様だ。CO2削減の手段が環境の破壊の原因となるという皮肉な結果をもたらす。 ○…今年は桜の開花予想が例年に比べて早い。東京では年度内に桜が満開になってしまうようだ。でも、やはり桜は新入生、新入社員を迎えるときに満開で花を添えるのがふさわしい。
多くの新入社員は、不安を感じながらも期待に胸ふくらませて会社に入ってくるはずだ。希望する会社であったか否かは問わず、少なくともいくばくかの期待を胸に秘めているのではあるまいか。新入社員よりは、これまで多少世の中をみてきたものとして言わしてもらえば、中身によるが、まずその望み・期待は裏切られる。期待が大きければ大きいほどその落差は激しいと思う。 では、希望・期待しなければいいのかというと、それは無理だ。未知の世界、期待しないはずがない。また、望みが小さければ社会人として、人間性が養われるスピードが鈍化してしまうような気がする。望み・期待が裏切られ、それを乗り越えることによって、逆にそれが人間としての成長の起爆剤になるのではあるまいか?
最近、世間を賑わすおぞましい事件の頻発、それはそういう挫折を知らなかった人達のなせるわざとも思える。例え、桜の盛りが過ぎたあとの旅立ちではあっても華やかに、希望をもって迎えてもらいたいものだ。
|