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フランス、原子力産業体制を再編



 原子燃料企業CogemaとFramatomeを統合して、新たに持株会社Topcoを作るという計画が進んでいる。Cogemaの社長がTopcoのヘッドとなるという。英国同様、仏の原子力ビジネスも燃料企業がリードする。

 FramatomeとドイツのSiemensとの原子力発電ビジネスJV企業Framatome ANPはニュースが伝えられほぼ1年、ようやく、12月にはいって欧州委員会により承認された。
Framatomeの売上高において原子力発電部門55%に対して電子・電機部品であるコネクター事業FCIは45%を占めており、FCIは世界2位の企業だ。このFCIを上場することとなった。来年40%を予定している。これは、Framatomeの8%株主であった通信機器大手Alcatelが原子力分野から撤退することにも繋がる。
 この結果、Framatomeは持株会社となる。Cogemaの多角化ニーズを考慮、Framatomeの上場も検討したが、Cogemaも統括するTopco形成とFCIの上場という路線となった。Topcoの主株主はフランス原子力委員会(CEA)。TopcoはCogema、Framatome ANPの66%株、フランス・イタリアの合弁半導体企業STMicroelectronicsの11%株、FCIの60%株を統括することになる。Topcoは売上高が100億ユーロ、利益が5億ユーロという規模。