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NKK・千代田、ガスエンジ事業で提携



 NKKと千代田化工建設がガス利用分野を中心としたエネルギー関連設備のエンジニアリング事業で提携した。
 両社がそれぞれ得意とするこの分野での技術力、業務遂行能力を相互補完することにより一貫したエンジニアリングを遂行する。とりあえず国内で共同事業を進め、将来は海外での事業展開も視野に入れていく。千代田は、国内における営業活動をNKKに期待している。
 LNGプラントのエンジニアリングを得意とする千代田化工と低温地下タンクなど貯蔵設備、パイプラインなどハード分野、施工工事に多くの実績を持つNKKが提携することにより、単なるJVではない効果を狙っている。
 当面は、LNG、LPGの受入・貯蔵設備、アップストリーム・分離・液化設備などのエネルギー関連設備のEPC業務で協力する。ただ、現状では個別案件ごとの対応を考えている。  また、この提携のもう一つの狙いは将来技術への対応だ。研究施設の縮小を進めていく千代田化工にとってガスエネルギー分野の研究開発は重要な事項。特にGTLの研究開発は将来技術への対応として欠かせない。この点においてこの提携の千代田化工のメリットは大きいと見られる。