オマーンで計画されているBarka造水発電プラントで、日立造船が造水プラント部分を受注する見通しとなった。 同プロジェクトは、日量3,800m3の造水プラントと、その熱を利用して出力427MWの発電設備を建設するものであり、オマーンでは3番目のIPPとなる。また、造水も含めたIWPP(Independent Water and Power Project)としては二つ目。オマーン政府はIWPPのオペレータに米AES〜現地Multitechグループとすることを決定したもので、これにより同グループが担いでいるコントラクターである日立造船と伊Enelpowerの受注も確実となった。日立造船が造水プラントを、Enelpowerが発電設備をそれぞれ供給するもので、投資総額はおよそ500億円と見積もられている。ただ、両社とAESグループとの正式なコントラクト契約は調印されていない。 オマーン政府とAESグループの契約は11月26日に交わされた。オマーン政府が燃料となる天然ガスをAESグループに100万BTUあたり1.5ドルの価格で供給し、AESグループが15年間にわたり電力と水を供給するというもの。なお、契約期間終了後もAESが引き続き電力を供給するオプションをつけている。電力および水の供給価格は公表されていない。 AESと正式にコントラクト契約を交わせば、日立造船にとっては久しぶりの中東向け造水プラントの受注となる。 |