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日揮、サウジガス処理プラントで受注有力



 サウジアラビアのAramcoが計画しているHaradhガス処理プロジェクトで、日揮がプロセス部門の受注に大手をかけている。
 同プロジェクトは、Aramcoが約1,000億円をかけて計画しているもので、ガス処理能力は14億cf/d。ランプサム・ターンキーベースで商談が進められており、正式に契約すれば、日揮の受注額は約500億円程度と見積もられている。
 商談は、プロセス部門とユーティリティ部門を一括および分離のそれぞれで、今年9月に提案、見積りを要請されていた。日揮のほか、千代田化工建設〜KBR、ABB Lummus Global〜Snamprogetti、Tchnipが応札していた。Aramcoでは、両パッケージを分離して発注することに決めた模様で、ユーティリティ部門はTechnipが受注を確実としており、こちらはおよそ400億円程度の規模と見られている。同プロジェクトは、Haradhガス開発プロジェクトの中核をなすものであり、投資規模はプロジェクト全体のなかで最大規模。なお日揮とTechnipは、サウジアラビアではHawiyaガスプロジェクトでも同様のパッケージで受注している。
 日揮は、今年度通期で2,500億円の受注を目指しているが、上半期で既に1,320億円を受注。下期でもアルジェリア・ハッシルメルガス昇圧設備を受注するなど、エネルギー分野の受注が好調で、目標達成は確実と見られる。