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電源開発、マレーシア複合火力でエンジ業務受注



 電源開発は、マレーシアのIPPであるSKSベンチャーから、出力350MWのコンバインドサイクル発電所のオーナーズ・エンジニア業務を受注した。契約金額は4億3,000万円で、プロジェクトの基本計画、設計、施行管理、試運転などの業務を支援する。業務期間は2004年2月末まで。電源開発は、今年1月にSKSベンチャーから特命でプロポーザルの提出を求められ、2月にこれを提出。その後両社で協議を進めていた。なお、プラントのEPCに関しては、住友商事が約200億円で受注している。
 同プロジェクトは、ペナン州プライにあるテナガナショナルの重油火力発電所隣接地に既設設備を撤去して新たに天然ガス焚コンバインドサイクル発電所を建設するもの。完成は2003年3月の予定。電力は全量、テナガナショナルに売電する。また、天然ガスはペトロナスからガスパイプラインで供給されることになっている。
 マレーシア電力庁は、IPPの導入と既設発電所の民営化を進めており、今回のプロジェクトもその一つ。SKSベンチャーは、マレーシアで食品や不動産事業、土木建設事業等など広範な事業を展開しているSKSグループが電力事業に参加するために設立した会社。
 同国のIPPとしては、他にもマラコフによるベラ州火力発電所、パワーテックによるマラッカ州火力発電所などが計画されており、政府からの認可を取得済み。出力はいずれも450MW。