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動き出した日本版PFI事業
ファイナンス組成がかぎ、問われる事業性



 国・自治体が「財政難を解決する切り札」と期待するPFI(Private Finance Initiative)手法を取り入れた事業がいよいよ動き出した。
 PFIに対する最終的な国の指針(ガイドライン)は固まっていないが、いくつかのプロジェクトが先行している。浄水場コージェネ施設、市民会館、大学、ごみ処理事業、港湾事業などではすでに事業者が決まった。さらに計画中のプロジェクトも目白押しだ(別表参照)。
 しかし、いくつかの問題点も浮上している。緒についたばかりのPFI事業であるが、その対応如何によっては頓挫する事業手法になる恐れもある。その動向をレポートする。