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インド・パニパット製油所IGCCプロで近く入札へ
IHIグループとShellグループの競合に



 インドのパニパット製油所で計画されている、石油残渣ガス化複合発電(IGCC)のEPC入札が近く実施される見通しとなった。入札準備が最終段階となっており、早ければ9月中にも実施されるものと見られる。
 同プロジェクトは、ニューデリーの北西100kmに位置するパニパット地区にあるインド石油(IOC)の製油所内に、精製設備から出される石油残渣を燃料に出力300〜350MW程度のガス化複合発電設備を建設するもの。事業主体は、昨年10月にIOCと丸紅が折半出資で設立したIPPCL(インディアンオイル・パニパット・パワー・コンソーシアム・リミテッド)。IPPCL設立後すぐに事前資格審査(PQ)が実施され、同年12月後半には石川島播磨重工業(IHI)など5グループが通過。今年2月後半にはさらにショートリスト化されて、同グループとShellグループの2グループが残されている。
 IHIは、テキサコがクールウォーターで実施しているIGCCプロジェクトに参加している関係から、テキサコ法によるガス化プロセスを採用し、GEのガスタービンを導入してプロジェクトに参加。Shellは独クルップ・ウーデのガス化炉を採用し、Siemensのガスタービンを使用する予定だ。  なお、IPPCLには現地EILおよびL&T(ラーセン&ターボ)が資本参加に関心を示している。