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新日鉄、伯・アソミナス高炉改修プロジェクトを受注
新設した高炉プラント部の初実績



 新日鉄は日商岩井と共同でブラジル・アソミナスの第1高炉中間改修プロジェクトを受注した。高炉の寿命延長と炉容積の拡大を目的としたもので、2001年5月に工事を実施する。受注額は公表していない。
 アソミナスは、ブラジル第5位の高炉メーカーであり、スラブ、ブルーム、ビレットを年間240万トン生産している。同社の高炉は1994年10月に稼動しているが、高炉の寿命を15年延長するとともに、現在の容量約2,800m3を15%拡大するために中間改修を行う。
 新日鉄は、同社の鋳鉄製ステーブと銅製ステーブを組み合わせた高炉冷却システムを導入するもので、アソミナスの原料および操業条件に適した構成となっている。また、短工期を達成するため、銅製ステーブは形状、配管上で設計自由度の高い鋳造式銅ステーブを採用する。  商談では、新日鉄のほか、NKK、独SMSなど6社が参加していたが、新日鉄は多くの中間改修工事の実績を持ち、技術力が高いことが評価されて受注に成功したとしている。
 なお、新日鉄は今年4月に高炉プラント部を設置し、国内外の高炉プロジェクトの受注活動を強化しており、今回のアソミナス向けの受注は新体制移行後の初実績となる。