東洋エンジニアリング(TEC)はサウジアラビア現地法人のSaudi Toyo Engineering Co.、韓国現地法人のToyo Engineering Korea Limited(TEC KOREA)と共同でサウジアラビアからアンモニアプラントの能力増強プロジェクトを受注した。これは三井物産の協力を得て、サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)の子会社であるNational Chemical Fertilizer Co.(NCFC)から約20億円で受注したもので、TECグループの役務範囲は設計、機器・資材調達、工事で完成は2002年2月となっている。 これはサウジアラビア産の天然ガスを原料とし、同国東海岸のアルジュベール工業地区にTECが1987年に建設した日産1,500トンのアンモニアプラントを同1,750トンに能力アップするプロジェクト。今年6月に国際入札が行われ、その結果、既存プラントの建設で培った客先との良好な関係を背景としたTECの技術力に対する信頼性、価格競争力が受注につながった。 TECは、世界の各拠点をグローバルネットワークで結んだ高収益体質の“トランスナショナル企業”体制の構築に注力しており、今回の受注も今年7月1日付で社名変更したTEC KOREA(旧称:TMS Engineering Corporation)との協業による。TECグループ全般の経営強化を図るため今後もトランスナショナルの推進・拡大に取り組んでいく。 |