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電発、広島でRDF発電の事業会社を設立
「大牟田リサイクル」に続く2件目



 電源開発は、広島県内の家庭ごみからのRDF(ごみ固形化燃料)で焼却・発電を行なう事業会社「福山リサイクル発電」を設立した。資本金は当初8億円で、広島県および福山市など公的セクターと、電源開発をはじめ広島県環境保全公社など民間セクターの折半出資。このうち電発の出資比率は34%。同社は99年1月に福岡県に大牟田リサイクル発電を設立しており、RDF燃焼・発電事業会社としては今回が2件目の設立となる。
 福山市をはじめとする18市町村からの一般ごみを福山市がRDF化し、これを「福山リサイクル発電」が受け入れて焼却・発電を行い、中国電力に廃棄物発電余剰購入メニューで売電。さらに、焼却灰も溶融・スラグ化して有効利用を図っていくという計画。
 RDF焼却・発電設備の能力は、RDF処理が最大390t/d、発電出力2万3,700kWを想定している。設備のサイトは福山市の安定型最終処分場内を予定。総事業費は160億円規模と見積もられている。
 今後、参加する各市町村からも出資を募り、資本金を16億円に増資。来年度には設備に着工し、2003年に完成、2004年から運転を開始する予定だ。
 電源開発はRDF焼却・発電・灰処理など技術全般とプラントの建設・運営に係る技術評価および技術管理、広島県が市町村の指導・調整および事業幼稚の確保、福山市が地元調整とRDF供給をそれぞれ担当する。