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エヌケー環境、仙台から廃プラ容器包装選別業務受託
来年度以降はリサイクル事業まで一貫処理を狙う



 NKK子会社で、同社グループのリサイクル事業の中核会社であるエヌケー環境は、4月に本格施行された容器包装リサイクル法に基づく「その他プラスチック製容器包装」の分別・圧縮・固縛業務を仙台市から受託した。  同社では、仙台市宮城野区港のエヌケーケー条鋼・仙台事業所内に約15億円を投じて施設を建設し、2000年12月から52カ月にわたって業務を行なう。受託量は事業期間トータルで5万7,200トン(2004年度単年度で1万6,500トン)。事業期間に関しては更新オプションがついている。
 施設は、揺動式プラスチック種類選別機でフィルム系とボトル系に分け、それぞれを圧縮梱包するもの。梱包したものをリサイクル事業者に送る。リサイクル業務に関しては、今年度分は既に他の業者に決定しているが、来年度の事業入札にNKK本体が手掛けている高炉原料化で参加するとしている。
 今回の業務はPFI的な事業である。同様な業務としては、昨年9月に石川島播磨重工業との共同事業会社「名古屋プラスチックハンドリング」で名古屋市から同様の業務を受託している実績がある。またNKKグループは、京浜製鉄所および福山製鉄所で高炉原料化事業を手掛けるなど、国内では初めて再商品化事業および再商品利用事業まで一貫した体制を整えており、今後もこうした「環境ソリューション事業」の拡大を図る方針。