千代田化工建設は三菱商事との企業連合で、インドネシア国営会社のプルタミナと米国ARCO関連会社であるAtlantic Richfield Berau.Inc.が東インドネシアのテルク・ベウラ(旧イリアン・ジャヤ)に建設するタングLNG設備のFEED(基本設計)業務を正式に受注した。千代田・三菱商事連合は、LNGの液化技術に米国Air Products and Chemicals,Inc.(APCI)の保有するPropane Pre-Cooled-C3/MR法(プロパン予冷混合冷媒法)を採用している。タングLNGのFEED業務でプルタミナは、複数のLNG液化技術でFEED業務を遂行させる方針をとり、プロパン予冷混合冷媒法も候補技術のひとつに採択されていた。同商談には千代田・三菱商事連合のほか、日揮や米KBR、仏テクニップもプロパン予冷混合冷媒法をベースに応札していた。
このタングLNGプロジェクトの生産規模は年産600万トンで、2003年〜2004年の操業開始を目指しており、総投資額は数10億ドルにのぼると言われ、プロパン予冷混合冷媒法を含めた3プロセス(他の2プロセスはPritchardのPRICO法、PhilipsのCASCADE法)で競われた。千代田はカタールのラスガス社向け増設工事のFEED業務に続き、世界最大級のLNG設備のFEED業務を受注したことになる。
|