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中国国家計画委、西部開発で10大計画に着手へ
天然ガスパイプライン、水利ターミナルなどを建設



 中国国家計画委員会は、西部大開発戦略の実施に伴ない、中西部地区の発展を加速するため、今年新たに10大プロジェクトをスタートさせる。このほど指定されたプロジェクトは大規模水利ターミナルや天然ガスパイプライン、カリ肥料プロジェクトなどが含まれている。各プロジェクトの詳細は以下の通り。
 @西安〜南京鉄道の西安〜合肥間の約955kmを整備するもので総投資額は232億3,000万元。A重慶〜懐化鉄道全長約640kmの整備、投資額182億3,000万元。B西部自動車道路建設。国家が計画している全長3万5,000kmのうち、1万7,000kmを西部地区とする。今年は貧困県から外部へ抜ける道路の建設を続ける。C西部咸陽国際空港の建設を開始し、空港ネットワークを整備する。D重慶市高架鉄道。第一期工事の全長は13.5kmで総投資額は32億5,800万元。E柴達木盆地渋北〜西寧〜蘭州を結ぶ天然ガスパイプライン。全長は953kmで輸送能力は年間20億m3。F四川柴坪鋪および寧夏黄河沙坡頭水利ターミナル。四川柴坪鋪水利ターミナルは総投資額が約62億元で貯水能力11億m3、発電能力76万kW。寧夏黄河沙坡頭水利ターミナルは約13億元で貯水能力2,600万m3、発電能力は年間7億kWh。G中西部の休耕造林(草)および生態建設、育種プロジェクト。H青梅カリ肥料プロジェクト。塩湖の資源の総合利用につながり、青梅地方の経済発展を促進するもの。I西部地区の大学インフラ施設建設。