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“バイオリファイナリー”で積極展開
技術評価力を保有、多チャンネルで受注拡大へ

日揮バイオスキャン社長 橋本升氏



 日揮とデンマークのバイオスキャン社が合弁で「日揮バイオスキャン」を設立し、メタン発酵技術による有機廃棄物処理サービス事業に参入して5カ月が経った。このバイオ技術を利用した新しい有機廃棄物処理法「BIOREKプロセス」は、限外濾過膜(UF)と嫌気性発酵槽を組み合わせ、未分解有機物を発酵槽へ戻し、分解を促進。膜濾液中のアンモニアと炭酸ガスをストリッピングで除去することによって、有機物には適用が難しいとされている逆浸透膜(RO)による浄化水と液体肥料の同時生成を可能にした。日揮バイオスキャンでは日本での独占的実施権の許諾を受け、有機廃棄物処理プラントを建設し、併せて長期にわたる運転、保守サービスも行う。そこで同社の橋本升社長に日本市場での反響や現在の営業体制、重点施策などを聞いた。