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鹿島、泉大津のPFI事業で優先交渉権
松之浜再開発ビルで地域コミュニティ施設を管理運営



 鹿島は、大阪府泉大津で進められていたPFIによる施設整備事業で優先交渉権を獲得、99年度末までに同市との事業契約を結ぶ予定。
 同事業は、松之浜駅前で建設中の再開発ビルの2階部分、約500uの面積において地域コミュニティ施設をPFIで整備するもので、今年9月にオープンの予定。泉大津市では、昨年11月に事業者を公募、鹿島のほか淺沼組、ビケンテクノ、住友商事、三菱商事が合格していた。その後、今年2月に締め切られた2次提案の受け付けでは三菱商事を除く4社が提案書を提出しており、同市が設置したPFI審査会で各社の提案書を審査していた。
 鹿島の提案は「文化の自分化創造館」を施設コンセプトとしてアート、生活&歴史文化、情報化の3つを基本テーマに、様々なコミュニティ活動の組織化・活性化支援し、施設での芸術文化活動をNPOの設立・支援、コミュニティ・ビジネスの創造などコミュニティの活性化を目指した構想と、VfM(バリュー・フォー・マネー)が評価されて合格者となった。
 次点合格者は住友商事であり、同社もアートを通じた街づくりを基本とした提案を行い、高く評価された。
 なお、鹿島は上越市の市民プラザPFI事業でも優先交渉権を得て契約交渉を進めている。