東洋エンジニアリング(TEC)は、三井化学がシンガポールのサクラ島に建設を計画していたビスフェノールA第2プラント製造設備の新規増設工事を正式に受注した。同プロジェクトは、三井化学の現地法人「MBS(Mitsui Bisphenol Singapore PteLtd)」の敷地内に年産7万トンのビスフェノールA製造設備を建設する。TECの所掌範囲は設計、機器調達、建設、試運転までの一括請負で5月に着工、平成13年11月の完成予定であり、設備投資額は7,000万ドルが見込まれている。 三井化学のシンガポールでのビスフェノールA第2プラント増設は、ポリカーボネート向けの需要急増に対応するもの。既存の第1プラント(年産7万トン)もTECがEPCを担当して平成11年3月に完成、同9月から商業生産を始めたばかりでプロセスは第1、第2プラントとも「三井化学法」となる。TECでは、今回の受注は石油精製・石油化学などでの豊富なプロジェクト建設実績に加え、第1プラントの建設実績およびシンガポール地区でのプロジェクト建設実績が評価されたとしている。 アジア地域は景気回復などを背景に今後、積極的な設備投資が見込まれるところからTECでは、重要拠点であるシンガポールを中心とした東南アジア地区での営業展開に注力。同時に最先端の機能性樹脂関連分野でも積極的な受注活動に取り組んでいく。 |