米国のGTLプロセスライセンサーであるRENTECHとテキサコが計画しているベネズエラのGTLセミコマーシャルプラントの建設に住友商事が参加する見込みとなった。昨年からRENTECHは同プロジェクトに対し、三菱商事や丸紅など日本の商社に参加を呼び掛けていたが、住友商事が参加を決めた模様だ。 RENTECHは、1998年にテキサコに対してエクスクルーシブでライセンスの供与を決めていた。これを受けてテキサコは、ベネズエラで約1億ドルをかけて、自社の持つ石炭ガス化プロセスとRENTECHのGTLを組み合わせ、石炭ガス化ガスから石油製品を生産するセミコマーシャルプラントの建設を計画しているが、サイトや生産能力は不明。これに住友商事が参加することで、プロジェクトの実現性が高まることになる。 GTLでは、ほかにSyntroleumおよびShell、Exxon、SASOLがプロセスを保有しており、SyntroleumはオーストラリアのSweetwaterで生産能力1万b/dのプラント建設を計画、原料ガスを同国NWSGから購入する契約も済ませている。また、SASOLもナイジェリアでシェブロンと共に大規模なGTLプラントの建設を計画しているなど、具体化計画が各地で持ち上がっている。 なお、RENTECHは先頃、英Jacobs Engineeringと天然ガスベースのGTL技術を共同で全世界に営業していくことで合意している。 |