日揮は、NTTコムウェアおよびNTTドコモとの共同で、製薬業向けの経営支援型eビジネスサイト「Pharma-X」(ファルマ・エックス)を来春にも稼動させる。そのためにサイト運営の新会社をNTTコムウェアと近く設立する予定だ。 日揮が開設するPharma-Xは、NTTコムウェアのIDC(インターネット・データ・センター)を使ったASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)で、まず製薬会社の調達業務EDI(情報流通の電子化)システムを提供する。これまでも調達業務でのEDI化は進められているが、これをASPで構築するというのは国内では初めて。NTTコムウェアが開発し、NTTグループなどで実績のあるEDIシステム「SmartEDI」をクローズドなASP方式で提供するもので、これにより製薬会社は自社導入に比べて大幅に安いコストでEDIシステムを構築できる。また、システムに接続されるサプライヤに関しては、自社のネットワークに加え、NTTグループのサプライヤや、日揮のGMPノウハウで評価・選定された国内外のサプライヤのネットワークの利用が可能になり、調達網の拡大にも繋がる。既に、日本ベーリンガーインゲルハイムが参加を決めており、広く参加企業を集めていく方針。 なお、新会社の設立時期や資本金などは固まっていない。 |