三菱重工業がガスタービン21基、蒸気タービン21基を内定している、米PG&Eナショナルエナジーグループの全体計画が明らかになった。同社が計画しているプロジェクトの総出力は1万6,000MWで、これに使用されるガスタービンは全部で50基となる。また、同プロジェクトの所要資金は総額約78億ドルにのぼるが、その大半を仏Societe Generaleがプロジェクト・ファイナンスで融資する模様だ。 調達するガスタービン50基のうち21基は三菱重工のM501Gを採用するが、その他は、GEから同社の7FAを4基、7FBを19基の計23基を調達。さらに6基をシーメンス・ウエスティングハウスのSW501Gを調達する。いずれも納期は2004年までとなっている。ただ、プラントサイトは依然明らかにしていない。なお、Societe Generaleはオフバランスで、シーメンスからの調達分を除く全てを融資する予定だ。 PG&Eナショナルエナジーは、米国第14位にランクされる独立発電事業者。今年7月の発電容量は7,530MWだが、現在6つのプラント総出力2,329MWを建設中であり、さらに10件総出力8,332MWを計画中。今年末には出力1,040MWのガス火力をアリゾナ州のHarqaharaで建設を開始する計画で、完成は2003年の予定。また2001年初頭にはサン・ディエゴ近郊のOtey Mosaプロジェクトに着手する。 |