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日揮、アルジェリアで770億円の原油回収PJ受注



 日揮は、アルジェリア・ウルウド油田の大型原油回収設備建設プロジェクトでEPC業務を受注した。スペインのエンジニアリング会社INTECと共同で受注したもので、受注総額は770億円。契約形態はランプサム・フルターンキー契約。
 同プロジェクトは、ウルウド油田の開発のために設立されたOrganisaition Ourhoud(オルガニザシオン・ウルウド)から受注したもの。同社はプロジェクトのオペーレーターであるソナトラックが、パートナーであるセプサ、アナダルコ、バーリントン、マエルスク、ラスモ、タリスマンとともに設立したJV。プロジェクトは原油生産プラントを建設するもので、能力8万4,300b/dの原油分離ユニット3系列、能力1万1,300万cf/dのガス・リインジェクション、6万m3/dのウォーターインジェクション、ガスコンプレッサー9台、ギャザリングパイプライン370km、口径24インチ原油パイプライン21kmなどの設備を建設する。完成は2003年5月の予定。
 アルジェリアでは、石油・ガスによる外貨収入が全体の90%を占めている。これまで、同国の原油生産値はハッシメサウドだったが、最近ガダメス鉱区で有望な原油鉱床が発見され、開発が急速に進められている。今回のプロジェクトもガダメス鉱区の開発計画の一つ。