アルジェリア炭化水素公社(SONATRACH)などが計画している、ハッシルメル・ガス田のガスブースターステーション建設商談で日揮と伊藤忠商事とのコンソーシアムが受注を内定した。受注額は明らかにしていないが、数百億円規模になるものと見られる。 同プロジェクトは、二つのフェーズに分けて実施されるもので、今回日揮などが受注したのはその第1フェーズ。二つのフェーズを合わせた総事業費は700億円規模にのぼると見られている。ハッシルメル・ガス田の天然ガスの増産と、原油噴出量の低下した油田から圧入ガスを採取することなどを目的にブースターステーションを導入し、天然ガス圧力を高める。 日揮は、SONATRACH向けで天然ガス処理プラントを1980年に納入しているなど、多くの実績を持つ。最近でも、ウールドゥ油田開発プロジェクトを受注したほか、サラ・ガス田開発計画でガス・ギャザリングセンター、ガス処理プラントなどのFEED業務を受注するなど、SONATRACHのプロジェクトに関しては圧倒的なシェアを確保している。それらの実績をベースに、今回の商談にも参加。再入札となった10月4日に行われた開札で1番札を獲得し、受注をほぼ手中に収めた。 |