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EDITORIAL


○…ようやく、本格的な構造改革に取り組むという内閣が生まれた。財務相はPFIの拡大、発注単価・経費の引き下げを進め、公共事業予算の削減も検討するという。建設産業の改革はいよいよ本格化せざるを得ない。
 不動産業界・建設業界の不良債権は60−70兆円(内建設20−25兆円)という推計がある。金融庁の発表した不良債権合計81兆円の大半が両業種かつ不良債権の実態が土地であることがわかる。
 緊急経済対策に盛り込んだ不良債権処理(13兆円弱)に伴う失業者増は100万人前後、建設・小売業で目立つという。81兆円全てを処理しなければならないとなると、何人になるのか。
 90年代公共事業/建設業はセーフティーネットを代行していた。これに変わるシステム造りセーフティネット拡充が喫緊の課題だ。

○…「型破りの政権発足」だと喧伝されている。何が型破りかよくわからないが、「何かもやもやしたものを吹き払ってくれるのでは」というのが小泉政権への期待感ではなかろうか。
 お題目だけで「構造改革」の具体的な中味が見えないといわれている。しかし、お題目も唱えつづければ、いつか本当になる。目指すべきキャッチフレーズが明確だとわかりやすい。具体策が出てくると総論賛成、各論反対となるだろう。けれど、多くの国民がお題目を繰り返すと本当に実現するかもしれない。めずらしく政治に期待感を持たせたのは事実だろう。

○・・・家電リサイクルがはじまって1月が過ぎた。すでに30万台を回収、そのうち20万台がリサイクル施設に搬入されたという。順調な滑り出し、だそうだ
 しかし4品を買い換える際にリサイクル費用が上乗せされるのは痛い。せっかく販売店がぎりぎりの値下げをしてもリサイクル費用で消し飛んでしまう。世の中には不届き者も多いから、今後は不法投棄も増えていくだろう。大体、ごみを捨てるにもプラスチック類を分別し、PETボトルは別、新聞やダンボールも別とめんどくさいことこの上ない。収集日が分かれているので、家の中にゴミをストックしておかなければならない。狭い家がよけい狭くなる。
 リサイクルは重要だと思うが、これだけエネルギーを使わなければならないというのはどうも腑に落ちない。せめてプラスチック類だけでもまとめて出せるようにならんのか。
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