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インド・ペトロネットLNGターミナルが遅れ
ファイナンスプロポーザルが延期



 インド・ペトロネットが計画しているLNGターミナル建設プロジェクトで、当初5月にも予定されていたファイナンスプロポーザルの締め切りが7月17日に延期され、プロジェクトの進展に遅れが出ている。
 同プロジェクトは、グジャラート州ダヘジでLNG年間受け入れ能力500万トン、ケララ州コチンで同250万トンの2つのLNGターミナルを建設するもの。今年3月末にコントラクター入札が行われ、東洋エンジニアリング〜石川島播磨重工業、日揮〜KBR、千代田化工建設、オーストリア・カイザー、仏テクニガス、韓国・大宇の6グループが応札しているが、ファイナンスプロポーザルが遅れているため、順位などは未公表のまま。すでにペトロネットはカタールのラス・ガスから750万t/yのLNG供給を受けることで契約を済ませており、2003年7月から受け入れが開始される予定だ。それまでには、受け入れターミナルを完成させる必要があるため、大幅な遅れを生じさせることはできない。ペトロネットはIOC、NTPC、ONGCなどが出資している合弁企業であり、ガスのサプライヤーとユーザーが混在している。そのため出資企業間のアライアンスに時間がかかっている、との見方もある。また、ペトロネットがプロジェクトファイナンスの組成を希望していることもプロジェクトの進展を遅らせている要因ともいわれている。