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山武はLPガス業界の法規制緩和による新バルク供給方式の今後の普及を機に、新事業のひとつとして「LPガスバルク供給システム事業」を展開。製品の第1弾を狙いにLPガス用バルク貯槽・容器のガス残量を検出する超音波式液面計の販売に乗り出した。同事業は工業市場で培ったセンサー技術やバルブ技術、情報管理システム技術などを活用するもの。バルク供給方式のメリット最大限に生すため各種の製品・システムを開発し、配送効率の向上や物流コストの低減を図っていく計画であり、2002年度10億円、2004年度20億円以上の売り上げを見込んでいる。 LPガスのバルク供給は、需要家に設置された貯槽(固定設置されたタンク)にローリー車から直接LPガスを充填する方式。97年4月の液化石油ガス法の改正によって認められ、今年1月には簡易設置された容器(シリンダ)に対してもバルク供給方式が適用されるようになった。山武は超音波式液面計を使用した「集中監視配送管理システム」で、河野商事(横浜市泉区)と共同実験を実施。それによって超音波式液面計の高い精度が評価され、正確なガス残量計測値に基づいた効率的な配送計画が容易に実現できると期待されている。 超音波式液面計はタンクの底部に外側から取り付け、壁を通り抜けてタンク内のLPガス液面に反射する超音波を計測することによってガス残量を把握する仕組みとなっている。 |