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TEC、オレフィンプラント能力増強を受注
タイROCから約54億円、来年8月完成目指す



 東洋エンジニアリング(TEC)は、三井物産の協力でタイのラヨン・オレフィンズ社(ROC)からオレフィンプラント能力増強プロジェクトを受注した。ラヨン県マプタプット工業団地にTECが建設したオレフィンプラント(1998年完成、エチレン年産60万トン、プロピレン同30万トン)の能力をエチレン年産80万トン、プロピレン同40万トンに増強する。TECの役務範囲は詳細設計、資機材の調達、工事を含むターンキーで既存プラント同様、ABBルーマス・グローバルのエチレンプロセスを採用、受注金額は54億円程度と見られ、2001年8月完成の予定となっている。
 同プロジェクトは1998年12月頃から計画され、TECグループが当初から積極的な受注活動を展開してきたものでPhase1(既設プラントと増設プラントのつなぎ込み工事、99年6月受注)、同2(増設プラントの基本設計、同年9月受注)に続き、中核となるPhase3(EPC Work)を受注した。TECでは、アジア地域の景気回復に伴ってエネルギー、石油化学分野などを中心に新規投資や増設計画が出始めているところから昨年、強化したハブ拠点であるシンガポール、タイ、マレーシアなどの現地法人と協力して積極的な営業活動を展開している。今回のオレフィンプラント能力増強プロジェクトもタイ現地法人のトーヨータイとの協力による成果であり、プロジェクト実行も同社と協同で行う。