EnB5号目次へ


千代田、LNGプラント増設のFEED業務受注
カタールのラス・ガス社から約5億円で



 千代田化工建設は、カタールのラス・ガス社(Ras Laffan Liquefied Natural Gas Company)からLNGプラント増設プロジェクトのFEED(基本設計)業務を受注した。これはインドでのLNG需要の急増に対応するためラスラファン工業地区に世界最大級のLNGプラント(440万t/y)2系列(トレーンNo.3、同No.4)を増設するもの。総事業費は10億ドルが見込まれており、今回の千代田の受注額は5億円程度と見られる。同プロジェクトのFEED業務は、年内終了予定のため遅くも来春までにはEPC商談の入札が行われると見られ、千代田ではEPC受注に向け、積極的な営業活動に取り組んでいく。
 ラス・ガス社はQGPCとExxon Mobilなどの合弁会社で千代田は既存のトレーンNo.1、同No.2のFEED業務も受注、遂行している(EPCは日揮〜KBR)。また、千代田はカタール初のLNGプラントであるカタールガス社向けグラスルーツプラントを受注、完成させているほか、オーマンで世界最大のグラスルーツLNGプラントを昨年12月に完成、今年2月にはインドネシアのPT Badak NGL社から既存LNGプラント近代化工事も受注している。今回のラス・ガス社からのFEED業務受注は、これらの実績や品質の高さが評価されたとしている。なお、インドではLNGの需要増に対応するためLNG受入基地の建設計画も相次いでいるところから千代田は、それらのプロジェクトの受注活動にも力を入れている。