21世紀は化石燃料のなかで最もクリーンな天然ガスが主要エネルギーとなる。その輸送方法には、欧米で主流となっている長距離パイプライン輸送と、我が国などで採用されているLNG船舶輸送+パイプラインによる陸上配送がある。遅れ馳せながら我が国でも、21世紀初頭の完成を目指してサハリンや東シベリアからの天然ガス輸入パイプラインの検討が行われている。だが、様々な理由から天然ガス輸入パイプラインの建設が遅れることになった場合、従来のLNG輸入基地のように膨大な設備投資をせずに天然ガスを輸入する一つの手段として、圧縮天然ガス(CNG)による海上輸送方法がある。ここでは、カナダのコンサルタントが提案しているCNGモジュール方式を例に紹介する。
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